バス停から始まるおともだち。
なんだか、忘れたくなかったので書き留めることにしました。
今日は荷物が重かったので、家から駅までバスを使うことにした。
バスがくるまであと20分。
気分転換に1停留所先まで歩いてみた。
あと10分。
もう少し歩こうかな。なんて思ってたら、
おばあちゃんに話しかけられた。
お:「バスはいつくるんですかね〜?」
私:「今、7停前ですからもう少しかかりますよ。」
お:「最近越してきたんですよ。分かんなくてね。」
そこからバスが来るまで少し話して、
お互い離れた場所に座った。
バスが駅に到着すると、おばあちゃんも降りた。
改札まで階段かエスカレーターしかなくて、
おばあちゃん、カートを持ってたから上まで運ぶことにした。
お:「ありがとうね。この間、階段でカート持って上がったら落ちそうになったのよ。助かるわ。」
私:「おばあちゃん、気をつけてね。」
そう言って別れた。
しばらくして駅のホームで電車を待っていると、
またおばあちゃんが話しかけてくれた。
お:「髪の毛がピンクだから、あなたってすぐに分かったわ。
あなたのヘアターバンすてきね。私もつけようかしら。」
私:「いいですね。きっとお似合いですよ。」
お:「でも私、77だからもう間に合わないかしら。」
私:「そんなことないですよ。何歳になってもお洒落はできますよ。」
お:「そうかしら。そうよね!私は死ぬまでおしゃれするわ!」
私:「いいですね!」
お:「私ね、若い人の雑誌とかストーリーとかをみてファッションを勉強してるの。今日も街に出るから張り切ったわ♪」
そんなこんなで、電車がくるまで会話が弾んだ。
ステキな薄いピンクのワンピースにステキな真っ赤なヒールのおばあちゃん。
なによりもステキだったのは、おばあちゃんのキラキラした笑顔だった。
お名前、聞けばよかったな。
また、バス停の小さな偶然で会えるかしら。
そしたら、お友達になってください。って言おう。
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