結婚25周年が間近なんだけど
(2020 11/20に書いた)
24年と10カ月間、
薬指にはめていた指輪。
その指輪をはめた人が、
それを外した。
別に
離婚したわけじゃなくって、
ただ、自由を感じたかっただけ。
子無し夫婦の
私たちだから
今までも
一人で旅行に行ったり、
好きなバンドのコンサートに
バンバン行ったりとか、
結構、
自由にさせてもらってた。
ほら、
結婚してると、
”させてもらう”
とか
”させる”
なんて、言葉が飛び交う。
でもそれが、
結婚してるってことなんだよね。
何かする時に、
相手に
許可をもらわないといけない。
気を使うよね。
当たり前のことなんだけど。
指輪を取っても
結婚という
カタチは変わらないし
何がどう、
もっと自由になるのかも
わからない。
今でも。
それでも、
ここ最近の
”ここから出れない”という、
息が詰まりそうな
自由がない気持ちに
相手の勧めで
指輪を外してみた。
でもね、
ほぼ25年間も
はめていた指輪の跡は、
そう簡単には消えない。
25年間も同じ人と
こうして今も
一緒に生活してると、
色々思うこともあって、
その思うことも
相手に言えないことも
いっぱいあって、
言っても
理解してもらえないことが
多くなって
結婚って一体、
何なんだろう?
子供がいれば
何か違ったのかな?
子供がいない
結婚生活なんて
想定していなかったし
想像もしてなかった。
いないなら
いないで、
時間も自由もあるし、
経済的にも余裕があるけど、
何かが抜けている。
私は何で
この人とい続けるのだろう?
私は何で
同じ人と生活し続けるのだろう?
愛してる?
愛って?
一緒に生活するために
相手を気遣い
妥協し、
自分を抑え、
自分ちなのに
くつろげない。
自由はあると言っても
ないような人生。
しっかりと
左手の薬指に残ってる
指輪の跡を
チラッと見る度に
もうすぐやってくる
25周年の記念日が
こんなにも
気が重いことになるなんて。
私はこれから先の人生を
どのように
生きていくんだろう?
私は一体、
何をしたいんだろう?
土地を買い、
家を建て、
離れられない要素に
縛られて身動きが
どんどん取れなくなって行く。
20年間は順調だった。
自営でいつも一緒にいても
苦にならずに楽しかった。
今よりもっと笑ってた。
持てば持つほど
自由が減った気がして
ここに
この人と
自分が縛り付けられている気がして
思い通りに
色んなことを
衝動的にすることも
許されず
大人の自分を演じて
今日も
煮え切らない
繰り返しの
繰り返しの毎日に
私のために
自国を離れ、
好きな仕事を辞めて
日本で暮らすことを
選んだあなた。
ケンカする度に
日本に事を決めたのは
自分の選択だからと
自分の選択だからと
後悔していないと、
ここから離れたくないと
言ってはくれるものの
申し訳ない気がする。
このまま、
離れることもできずに
自分を抑えて
歳をとって
死んでいくのは
辛すぎる。
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