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やんばるホテル南溟森室を始めた理由

2023年4月16日より沖縄タイムスのコラム「オフィスの窓」の連載が決まりました。

2023年4月16日〜9月3日の間で全5回の連載となっています。

今回は第一回目のコラム連載を掲載します。

観光業の経験がなかった私たちが、やんばるホテル南溟森室-なんめいしんしつ-を始めた理由はただひとつ。故郷の集落の美しさを次世代につなげたいと願っているからです。

南溟森室という名前には、「南の海の森の寝室」の意味があります。WEBサイトでは、お部屋の写真よりも前に、やんばるの奥深い緑の風景や集落の営みを切り取った写真。ここで暮らす人びとの優しい表情や、やんばるの自然や暮らしをふんだんに味わう時間の過ごし方を掲載しています。そして、合わせて4棟ある一棟貸しのお部屋はすべて、集落の中にあります。私たちはここで「集落に滞在する」新しい旅のスタイルをご提案しています。だからお部屋は、海と森に囲まれた昔ながらの集落で小さな冒険をしていただくための寝室なのです。こうした旅と宿のあり方を伝え、共感いただけるお客様に第二の故郷のように思っていただけたら、集落の未来がつながっていくのではないか。

そんな希望を胸に、3年という時間をかけ、ハードにおける建築デザインの
プロだけでなく、伝わるべき人に伝わるためのコミュニケーションの面でもさまざまなプロの力を借りてつくりあげました。

建物が集落の中にあることと、「集落に泊まる冒険の旅」というコンセプトに加えて、大切にしているのがシェルパの存在です。ご予約のお客様と個別にやり取りをしてオプショナルツアーの行程を組み、集落散策に同行し、朝食では竈門でごはんを炊く、冒険の”水先案内人”。

全員が弊社の社員であり、やんばるが好きで暮らしている個性豊かなメンバーです。
彼らの役割は、集落や住民とお客様の接点になること。
また、お客様の目となり耳となることで、集落に散在する小さな光を増幅させて、心に届ける仕事です。

さまざまな工夫を載せてオープンしたやんばるホテル南溟森室では、早くもたくさんの嬉しい出来事が起きています。私たちと同じように、人口減少に悩む故郷を愛する方々の希望となるようなお話をお届けできればと思います。
(やんばるホテル南溟森室運営会社 : 株式会社EndemicGarden H 代表取締役)

沖縄タイムス コラム「オフィスの窓」
仲本いつ美 連載



やんばるホテル南溟森室 
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