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「やんばるホテル南溟森室」に込められた 想いとコンセプト

やんばるホテル南溟森室
南の島に向かう旅人、森の寝室

やんばるホテル南溟森室webサイトより

『やんばるホテル南溟森室 -なんめいしんしつ-』
の南溟森室という言葉は私たちが生み出した造語です。
この言葉の不思議な感触や響きには、以下の想いが込められています。

沖縄にはまだ、奥がある。
南溟森室  -なんめいしんしつ- は、
南の島に向かう旅人を
その先の豊かさへといざなう
森の寝室

観光地として有名な沖縄ですが、やんばるの地域まで足を運ぶお客さんは多くはありません。

沖縄の魅力は「観光地」だけではなく、もっと奥の奥にもディープで豊かな自然や文化、伝統に触れられる場所があります。

沖縄にきた旅人にぜひ沖縄の奥にある豊かさを感じてほしい。
自然に囲まれた森の寝室で、ゆったりと五感が研ぎ澄まされる感覚・体験を味わってほしい。

やんばる、それぞれの集落と南溟森室の関係性。

やんばるの集落にとっての南溟森室とは何なのか。
南溟森室にとってのやんばるの集落とは何なのか。
『創造』『誇り』『絆』の3つの柱から考えていきたいと思います。

『創造』の世界に触れる喜び

やんばるホテル南溟森室が目指す観光とは、ただ文化や自然が「消費」や「消耗」されるのではなく、新しい文化が生まれることを目指しています。
南溟森室に宿泊されるお客様が地域にダイブ(飛び込んでゆく体験を)することで、新たに生まれる『創造』の世界に触れる喜びを感じていただけます。

『誇り』が獲得できる体験

普段は体験することのできない自然との触れ合いや、その土地の食事、文化体験を通して五感がより開かれます。
手足目口を動かすことで得られた新しい価値観は、その人の誇りとなります。
また、集落の人も自分たちの”当たり前”が外からの目を通して価値と認められることで新たな誇りを獲得することができます。

『絆』という関係人口が増える未来

その土地、集落の人と関わる体験をすることでそこに『絆』が生まれます。
「また来るね」「待っているよ」という関係が生まれることで、やんばるという地域を大切に思ってくれる関係人口が増えます。
それはこの地域をより豊かにしてくれるでしょう。

やんばるホテル南溟森室 -体験を消化する空間へ-

せっかくの体験も消化、定着する時間がなければ自身の身体を素通りしてしまいます。
きちんとその体験の意味を咀嚼して味わい、腑に落ち着かせていく。
そんな時間をきちんと取ることで、自身の身体の血肉として利用できるエネルギーになるのだと思います。

やんばるホテル南溟森室では、集合施設モデルではなくあえて集落分散型モデルをデザインしています。

一部屋ごとの独立性を高めることで、部屋に辿り着くまでに感じる「光」や「音」「匂い」「時間」をシークエンス(連続性)を意識し、旅の記憶を本を読むかのようにストーリーへと変えていくことができます。

記憶を定着する場所として「浴室空間」「読書空間」「就寝空間」をご用意しています。
これらの空間を通して体験を咀嚼、消化、定着させることで他にはない旅の体験ができると考えています。

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