見出し画像

篝火花


篝火花 (カガリビバナ)



シクラメンにつく和名の美しき名称。
命名者は、最近格段に知名度が今や
右肩上がりの牧野富太郎博士による。


その植物の名前の謎を解くの三部作、
その解説の中のひとつとなる。


シクラメンの花は真下に向かって咲く。
その花弁の先端が上方を向くその姿が
篝火 (カガリビ) の焔のカタチを持つ
花との事で和名に新たなる名称として
篝火花と命名された。それ以前の名称
『豚ノ饅頭』の名称を不憫に思った
牧野富太郎博士がつけたのである。
とても美しく響きも良い良い名称だと
私は思う。が、あまり一般には知られて
いない



この植物そのもの自体、高さが低いため
篝火花の名称を、再現してやるために
その焔の様に撮影するのは意外と難しい。


私の撮影ポリシーでは植物以外の余計な
モノが写り込む事を良しとしておらず
花弁のカタチが上手く焔の様に見えても
背景が悪過ぎて断念なんて場面ばかり、
だから難しいのである。これらの写真は
関西の各所でしゃがみ込んで撮影してきた
ものばかりである。



シクラメンに纏わる三つのネーミングの
エピソードがある中、牧野富太郎博士の
植物への愛情が伺い知れるネーミングの
ストーリーとしてつけ加えた名称である。



和名 豚ノ饅頭 (ブタノマンジュウ)
   篝火花 (カガリビバナ)
洋名 シクラメン (CYCLAMEN)
学名 シクラメン レパンダム
   (CYCLAMEN REPANDUM)
分類 ツツジ目、サクラソウ科、シクラメン属
種類 多年生球根植物
   毒性植物
草丈 10〜20cm
開花 秋〜冬
耐寒 ー10℃
毒性 テルペノイドサポニン
症状 嘔吐、下痢、唾液過多、心拍数異常、
   無気力、昏睡、致死
   ペットの事故が昔から多いもの
原産 地中海周辺の岩場、低木地、森林など
言葉 内気   
   はにかみ
   懐疑
   嫉妬
撮影 関西のあちこち
写真 花、葉、茎

この記事が参加している募集

#このデザインが好き

7,296件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?