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空蝉


空蝉(ウツセミ)


蝉の抜け殻を表した古語が、この空蝉となる。


他に蛻(モヌケ)や、蛻ノ殻 (モヌケノカラ)
とも表現されるもの。


どちらも、中身のないもの、虚ろなものなどに
喩えられる言葉となっている。

長年の間、陽の目を見ない土中の中でその身を
守ってくれたそれは、その中の実態を失っても
尚、長く葉裏に残されたまま、年を越してすら
残るものも見かける。それだけ頑丈な鎧だった
ものである。


空飛ぶ能力を得た彼等の命は、土中を過ごすは
クマゼミは4〜5年、アブラゼミは3〜4年と
短く、空を飛び回れる期間はクマゼミで半月間、
アブラゼミで1ヶ月と短い。


本体が寿命で滅してすらも、葉陰にしっかりと
しがみついたままのその姿に、生への執着する
造形が残像としてか、私の胸には美しいものと
して響くのかも知れない。


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