宿リ鱶ノ木
宿リ鱶ノ木 (ヤドリフカノキ)
セリ目、ウコギ科、フカノキ属の常緑低木で
2〜10mまでの高さにまで成長する。
シェフレラ (SCHEFFLERA)
ハッピーイエロー (HAPPY YELLOW)
カポック (KAPOK)
などの名で、世界中で愛されている観葉植物。
和名の宿リ鱶ノ木 (ヤドリフカノキ)とは
元来が他の植物であるウコギ科のフカノキに
着生して育つ植物なので、この名前がついた。
つまり、フカノキは全く別種なのである。
このイエローハッピーの名は、実の色でなく
葉に入った黄色い斑の事を指してついたもの。
だから、斑の入らないものはハッピーイエロー
とは呼ばないのである。
実が沢山成ったのを撮影したものだが、実は
この実を解くと繊維質のものが中から現れて
枕や布団の詰め物にするのだという。
珈琲豆程度の大きさなので、布団の繊維へと
使うとなると気が遠くなる作業にも思うが、
柔らかで肌触り良く、湿度を吸収してくれる
という性質の繊維となる。
これはカポックコットンとも呼ばれるもので
オーガニック素材となり、着心地良いシャツ。
流通名ではカポックと呼ばれているのだが
本当は分類が違っており、本当のカポックは
アオイ目の植物らしい。私もずっとこれの事
をカポックと呼んでいたので、こういう風な
後出しジャンケンは困るなと思ってしまう。
この手のことはままあって、植物分類分析で
違う種類だったから訂正します、なんて事は
ザラにあるので仕方ない事なのだ。もう既に
カポックの名で知られているので私の植物の
プロファイルデータはそのまま残している。
こちらは奄美大島で撮影した花の後の実の姿。
本土で見るこの植物の実は、こんなに均等に
ならずにまた色も違って見える。南国の日差
の影響によって違うのであろうが、こちらの
方が印象はワイルドで美しくて良いと思う。
葉の並びが規則的で美しく繊細にありながら
素敵なこの植物だが、この植物の葉には利点
があって空気浄化作用の機能も持っている。
ニコチンやホルムアルデヒドなどの、人には
有害である物質を気中から除去してくれる。
だから、この機能を知るカフェなど屋内にも
よく置かれているのである、またこの植物は
直射日光を好まない為、半日照の場所や室内
に配置するのが望ましい、というのも店舗に
ピッタリな植物の理由である。
和名 宿鱶ノ木 (ヤドリブカノキ)
洋名 ハッピー イエロー
(HAPPY YELLOW)
カポック (KAPOK)
学名 シェフレラ (SCHEFFLERA)
シェフレラ アルボリコラ
(SCHEFFLERA ARBORICOLA)
分類 セリ目、ウコギ科、フカノキ属
種類 常緑低木
草丈 2〜10m
開花 夏〜秋
原産 中国、台湾
言葉 調和
自然
実直
撮影 奄美大島空港近所
大阪江坂
大阪野田