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猫蠅捕蜘蛛




猫蠅捕蜘蛛 (ネコハエトリグモ)


クモ網、クモ目、ハエトリグモ科のクモ類。


ジャンピングスパイダー(JUMPING SPIDER)
が、その洋名となっている。


ハエトリグモは、巣は作らずに、辺りを徘徊し
捕獲可能な相手を探しては、そこに飛び掛かり
捕獲する。このハエトリグモの種類は世界では
約6000種類、日本では約100種類が確認
されている。


この猫蠅捕蜘蛛(ネコハエトリグモ)は草葉で
良く見かける蜘蛛であるが、獲物を捕獲する姿
が猫のそれと似ているからと、この名称が付く。





この蜘蛛は横一列に並んだ四つの複眼が並んで
真ん中の大きな二つの複眼は、獲物や外敵等を
的確に認識する為にこんなにもクリクリしてて
大きい。


その外側に配置されている複眼は、ハンティング
する際にジャンプし獲物までの飛距離を認識する
ために備わっている眼である。ショモクザメなど
の目も左右に大きく離れているのは、目測距離に
優れた機能を付与されているもので、その理由は
共通している。


その更に外側にはもうひとつずつ、小さな複眼が
あるのだが、これは真横に居るものを視認する為
に備わっているもの。なのだが、これは小さくて
画像認識レベルが低いので、認識した後には身体
の向きを変えて、メインの大型の複眼を向ける。


我々が近付くとハエトリグモがこちらを向くのは
ちゃんと我々をメインの眼で捉えたいからであり
その仕草が実は可愛い。


そして、ハエトリグモには、セキュリティアイ的
な眼が背中に二つついているのである。この眼は
上空から自分を襲ってくる外敵対策のセコムアイ。
飛翔体が一番厄介であり、ハエトリグモは草裏に
逃げてしまう。とまあ、この様にハエトリグモの
眼は合計して8個もの複眼が備わっているのだ。



ズングリムックリとしたその体型は、このクモの
特徴的な形だが、短く太い毛だらけの8本の脚は
ジャンプした瞬間は、全てが美しく開かれていて
グライダーの様に美しく落下していく。


その四つの目の下に備わった、二つの突起も毛に
覆われているが、頑丈な毒牙がこの中には隠され
獲物に飛びついた瞬間に、この牙が獲物に刺さり
麻痺剤を注入するのである。腹部はさほど大きく
なく、この胸部ががっしりとしているのは獲物に
飛びかかった瞬間に、自重をのせて牙を刺す為の
合理的な構造だと言える。

これらハエトリグモは、徘徊しながら、草葉の上
から下を見下ろして、蠅、虻、蝶、その他の小型
の虫類に飛びかかってそれを捕食する。それゆえ
ハエトリグモは観察すると、下方を見下ろしてる
姿を見かけるのはその為である。上方の獲物など
狙っても効率が悪いのである。


一般にこのクモは小型とは言っても、自分よりも
多少の大きさのものならば捕獲するだけの能力を
持っている。セセリチョウ、シジミチョウなどを
捕まえた姿を見た事もある。


猫も獲物に飛びかかる時は、両前脚と、その指を
大きく拡げて、爪を伸ばした状態で獲物の身体に
それを突き立てる。トリやネズミなどは、こんな
アタックで気の弱いものなら気絶するが、猫から
繰り出される次の一撃が、牙を捕獲したものへと
追い討ちを掛ける。


猫の攻撃、猫蠅捕蜘蛛の攻撃、それらは両方とも
観察してみれば、似通ったものなのだと分かる。


この記事の最後には、世界の美しきハエトリグモ
の目玉を載せておこう。ネットの借り物となる。



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