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CYCLAMEN


シクラメン (CYCLAMEN)



その植物の名前の謎を解くの三部作、
その解説の中のひとつとなる。

シクラメンの名前の謎に迫っていく。


写真の中には奇怪なコイル状にグルグル巻きの
ものが写っているのが分かる。


このヘンテコリンは何かと云うとシクラメンの
鉢植えの中の光景である。


シクラメンは真冬にその魅力的で美しい花を
咲かせる。花も葉も美しい植物だが花が終わり
実が成ると、これを茎の部分がクルクルクルッ
と巻き込んでその実を守ろうとする。


人の母親が新生児から生後3ヶ月までの赤ん坊
を外気など寒さからその身を守る『お包み』
(おくるみ)と同じなのである。
実はシクラメンはこの実だけが寒さには弱くて
茎部がこれをクルクルとおくるみにして守るのだ。


シクラメンという名称が付いた植物であるが
これは日本の呼び方であり本来はサイクラメン
が正しい。この名称はラテン語でのサイクルを
意味する。その名前がついた由来こそが、この
コイル状に巻いている茎の状態からとなる。


こうしてその理由が分かると、グロテスクに
見えていたものが何とも優しく素敵なものに
見えてくる。


自然の中には我々のまだまだ知らぬ素敵
な事がいっぱい隠されているのである。

この植物のネーミングは和名がふたつ
『豚ノ饅頭』、『篝火花』を持つのだが
そう呼ぶ者は少なく、一般に知られる名は
こちらの『シクラメン』という名前となる。



和名 篝火花 (カガリビバナ)
   豚ノ饅頭 (ブタノマンジュウ)
洋名 シクラメン (CYCLAMEN)
   ハーディ シクラメン
   (HARDY CYCLAMEN)
   ソーブレッド (SOW BREAD)
学名 シクラメン ヘデリフォリウム
   (CYCLAMEN HEDERIFORIUM)
分類 ツツジ目、サクラソウ科、シクラメン属
種類 多年生植物
草丈 10〜15cm
開花 冬〜春
花色 紫、赤、桃、白
花径 2cm
原産 北アフリカ
   アルジェリア、チュニジア
言葉 内気
   はにかみ
   懐疑
   嫉妬
撮影 六甲高山植物園
写真 実、茎

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