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子宝弁慶


子宝弁慶 (コダカラベンケイ)


初めてこの植物と出会ったのは、実家の庭に
あった比較的大型の鉢植。見たことのあまり
なかった形状の植物。


その植物の大型の葉。その端面には無数の
小さな突起が、レース生地の端っこにある
あのフリルみたいになっている。


初めて見たこの植物、ほほう、これはとても
興味深いものだねとひとりしゃがみ込んで
しげしげと観察を開始。


たわわに実った小さな葉っぱみたいなもの。
規則的なルールで作られているこれは何とも
美しいものだなと見ていたら。


ん?!


その規則が
中断されて、無いものがあって、よく見ると
一箇所では無くて、ところどころで規則中断
しているではないか。


ニュートンの法則、下方へと視点を落とす。
鉢の中にトントコトンと、小葉が落下傘の
様に落ちていて、その小さな葉の下部から
根が生え地面に伸びている。


瞬時にその生態を掌握した瞬間に植物への
関心が私の中でパチンッと弾けて、確実に
格段に上がった。


花が咲き、受粉して種が出来てってのが植物
の常識世界だが、自己分裂して次の生命を
作るなんて凄過ぎる。


植物って本当は無茶苦茶に面白い生物では
なかろうか!


とそう、私はマジで思ったのだ。
実家で出会った子宝草が私の植物ブログの
本当の意味でのきっかけになったものだと
私は思っている。


随分と昔の思い出話である。



和名 子宝弁慶 (コダカラベンケイ)
   子宝草 (コダカラソウ)
洋名 カランコエ (KALANCHOE)
学名 カランコエ ダイグレモンティアナ
   (KALANCHOE DAIGREMONTIANA)
分類 ユキノシタ目、ベンケイソウ科、
   カランコエ属
種類 多肉植物
草丈 50〜100cm
開花 夏〜冬
花色 赤、桃、銀
花径 20〜30mm
原産 マダガスカル
言葉 子孫繁栄
撮影 大阪市内



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