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紅珊瑚花


紅珊瑚花 (ベニサンゴバナ)


シソ目、キツネノマゴ科、キツネノマゴ属に
分類される植物である。


ギアナ、ペルー、ブラジルと南米の山岳地に
自生している固定種である。


南国育ちのエキゾチックでダイナミックなる
花姿がこれの魅力である。


花言葉は『美しい娘』『飾らない心』『素朴』
『慈愛』とピュアで慈愛に溢れる美しき乙女
と総ての花言葉をひとつに要約してしまった。
花言葉をまとめるとこんな風に理想の女性像
となってしまった。そもそもの花言葉の由来
はその花を贈る時のシークレットメッセージ
の役割を果たす。


この花言葉の起源を探ると17世紀のトルコ
である。これは貴族間で流行った遊びであり
男性から女性へと贈られる花に、その想いの
言葉を託して贈られる習慣だったのである。
贈られた側は自分へと贈られた花から相手の
自分への想いを確認して、その次への二人の
ステップへと進む為のきっかけとなったので
ある。


薔薇の花などもそうだし、その他の花々にも
女性の素晴らしさを褒め称える言葉があって
男性から女性への想いは、求愛や結婚を望む
その言葉から、共に同じ道を歩もうの意味を
持つものだったのである。


植物によっては『私に触れないで』『疑惑』
などというネガティブな花言葉を持っている
植物もある為、そこら辺の花を適当に摘んで
『私から貴女へこの花を捧げます』などとは
やってはいけない。下手すると往復ビンタに
肘打ち、玉蹴りまでされるかも知れないので
花選びには、注意が必要である。当たり前の
事ではあるが、仏花の菊など贈ろうものなら
チーン(仏壇のリンの音)で始まるものすら
なく終わる。


紅珊瑚花については、跪きそれを贈る男性に
女性は意中の相手ならば、その花を受け取り
合意の意志を示してやれば共に同じ道を歩む
事が許諾成立し、めでたしめでたしとなる。


花の美しさもだが、その花言葉には女性への
賞賛の言葉に満ちているからである。




和名 紅珊瑚花 (ベニサンゴバナ)
洋名 カーディナルズ ガード
   (CARDINAL’S GUARD)
学名 パキスタキス コッキネア 
   (PACHYSTACHYS COCCINEA)
分類 シソ目、キツネノマゴ科、
   キツネノマゴ属
種類 常緑低木
草丈 1〜2m
開花 年中
花色 赤
原産 フランス領のギアナ、ペルー、
   ブラジル東部など大西洋岸の山岳地帯
言葉 美しい娘
   飾らない心
   素朴
   慈愛
撮影 咲くやこの花館

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