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青筋揚羽蝶


青筋揚羽蝶(アオスジアゲハ)


アゲハチョウ科、アオスジアゲハ属の昆虫。




この無防備な幼虫を椋鳥(ムクドリ)が捕食
する姿を最近も見た。雀(スズメ)も実は虫が
大好きで積極的に虫を啄む姿をよく見かける。
これら幼虫の時の天敵は鳥類を始め、サシガメ、
スズメバチ、アシナガバチ、アリ、などなどの
多くのハンターが襲い掛かるが、蝶になったら
襲ってくるハンターは、カマキリとクモと一気
に敵が激減する。



蝶類はサナギにまでなれるのが本当に難しい。
そしてほんのひと握りのものだけがこうして
蝶として空を舞える。だから、生き物は簡単に
無慈悲には殺生してはいけない。

無事に蛹から孵ったアオスジアゲハである。
その羽に涼しげなグリーン掛かったブルーの
羽模様を特徴とする鮮やかでよく目立つ蝶。



とにかく忙しなく飛び回る蝶で、撮影しようとIPHONEを取り出した気配だけでも逃げる。


体勢を低く保ちゆっくり近づき撮るしかない。
丘虎ノ尾の花の蜜を吸うのに夢中になっていて
珍しく普通に撮れた。



里帰吹田道路 (さとがえりすいたどうろ)。
よく整備された神崎川沿いに位置する公園。
こんなにも美しくも手入れされているのにほぼ
人の姿はない。チョウを前に息を殺して撮影虫
の私の姿しかここにはない。




さて、このアオスジアゲハの羽には秘密がある。
あの青い部分。あそこには鱗粉が付いておらず
透明になっている。いわゆるステンドグラスと
同じ。中学生の時に親が顕微鏡を買ってくれて
色んなものを観察した。植物の断面や虫の顔や
羽も普段は見ることのできない造形の美がある。
生き物のこれぞ、神秘である。




我々が見るチョウの羽にはこんなにも美しい
鱗粉が規則正しく並んで、あの羽模様を成す。
これら鱗粉には撥水機能があり、突然の雨も
チョウのその羽はそれを撥じいてくれるのだ。
チョウの羽にはソケットという穴が開いてて
ここから鱗粉が生えている。全てのチョウは
鱗粉を全て取り去るとその下には透明な羽が
現れるのである。もちろん私はそんなことは
しないし顕微鏡で見たのは全て死んでいる虫
を拾ってのこと。虫の標本集めをしないのは
彼らは生きているからこそ、美しいと思って
いる為である。



羽の顕微鏡写真などの画像はネットから
お借りしたものとなる。感謝。

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