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# 虫類図鑑 『総集編』

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自然界で見つけたありとあらゆる種類の虫類をここで紹介。 虫が苦手だって人も、少しだけ虫のことが好きになるかも。 ここでは昆虫にシフトせず、多足類や地上にいる貝類なども エントリ…
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#クマゼミ

空蝉

空蝉

空蝉(ウツセミ)

蝉の抜け殻を表した古語が、この空蝉となる。

他に蛻(モヌケ)や、蛻ノ殻 (モヌケノカラ)
とも表現されるもの。

どちらも、中身のないもの、虚ろなものなどに
喩えられる言葉となっている。

長年の間、陽の目を見ない土中の中でその身を
守ってくれたそれは、その中の実態を失っても
尚、長く葉裏に残されたまま、年を越してすら
残るものも見かける。それだけ頑丈な鎧だった
ものである。

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熊蝉

熊蝉

熊蝉 (クマゼミ)

カメムシ目、セミ科、クマゼミ属の昆虫。

真っ黒な大型のボディに、透明な羽、その羽には
グリーンのアクセントカラーが走っている美しい
セミである。腹部を覗いてみるとオスのそこには
オレンジカラーの腹弁が見え、この部分がオスの
鳴き声を増幅させる機構部分となっている。

元々、クマゼミは西日本を中心に生息していたが
地球温暖化などが原因となり、日本本州でもその
数は増加の一途を

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蝉ノ抜殻

蝉ノ抜殻

蝉ノ抜殻 (セミノヌケガラ)

長くを土中で過ごした後に、地上に現れると
窮屈なその殻を脱ぎ捨てて空を飛んで樹々を
飛び回る蝉 (セミ)。その後に残ったのが
この、蝉ノ抜殻である。

何年か前のこと、岡山の女子高生が自由研究
で独自にセミの生存率調査を単独で実施して
(それを始めたのは、中学三年生の時の事)
「中四国地区生物系三学会合同大会」という
テーマ発表が、広島大学で実施されてなんと
高校生

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