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# 植物図鑑 『実種編』

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この実、何の実、気になる実 実、種、の調査リポートです。
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#沖縄県宮古島ネイチャーリポート

BOTANICAL REPORT MIYAKOJIMA 50

BOTANICAL REPORT MIYAKOJIMA 50

2023年11月に訪れた沖縄県宮古島

ボタニカルリポートを50種までコンプ達成。

これを記念して、TIKTOKに動画もUP。

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BIGNEY

BIGNEY

ビグネイ (BIGNEY)

コミカンソウ科、ヤマヒハツ属の常緑高木

この植物には南洋五味子(ナンヨウゴミシ)
の和名が付いており、南洋生まれは分かるが
この色とりどりの実であるが、これには何と
甘、辛、苦、酸、塩、の五つの味覚の要素の
全てが味わえるものとして、五味子(ゴミシ)
の名が付いているのだという。ちょっと私の
味覚の想像の域を超えている。

この実は熟すと真っ黒になって収穫されると

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COBBLER'S PEG

COBBLER'S PEG

コブラーズ ペグ
(COBBLER'S PEG)

キク科、センダングサ属の一年生植物
小栴檀草(コセンダングサ)である。

ついこの間、こちらの植物は紹介したばかり。
なのに何故ゆえ、またまた登場したのか…。

関西で咲くこの植物の花と、宮古島のこれは
花のカタチが違う。

関西に咲くものは写真の様に白花弁がないが
沖縄宮古島で咲くこの花には白い花弁が付く。

これが小栴檀草(コセンダングサ)だ

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SONAREMUGURA

SONAREMUGURA

ソナレムグラ
(SONAREMUGURA)

磯馴葎 (ソナレムグラ)とつくその和名は
『海沿いの岩場に生える草むら』の意味。

撮影した被写体も草丈が低いもので白い花が
目に留まらなければ見逃していた。名称通り
岩の割れ目などから生え、匍匐性の特徴から
15cmの範囲にだけ見られた。

日本国内では千葉県以南の海岸部の岩場等に
自生する多肉植物で、沖縄諸島までの範囲に
分布するものだが、残念なが

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MUSA ACUMINATA COLLA

MUSA ACUMINATA COLLA

ムサ アクミナタコラ
(MUSA ACUMINATA COLLA)

ショウガ目、バショウ科、バナナ属の植物
バナナである。

沖縄に旅行に来ると、当たり前の様にこんな
風にバナナが自然の中に植っていて南国だと
実感させられる。

以前に売られている、まだ青いバナナを購入
皆で食べたのだが余りにも渋く口の中には
アクが残って大変な目にあった。

バナナは信号と違い青色でなく黄色になって
から食べよ

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PUMNAGA

PUMNAGA

プンナーガ (PUMNAGA)

キントラノオ目、テリハボク科、の常緑高木

樹高は10〜20m程迄になり、日本の南国
では、防潮防風を目的として海岸沿いに植樹
されているとあるが、実際は然程ではない。

和名は照葉木(テリハボク)と呼ばれており
学名『カロフィラム』も同じく『美しい葉』
という意味のギリシャ語からなる。

写真にある丸い実に、ひとつの種が入ってて
ここから抽出できる油分『タマヌオ

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BEACH VITEX

BEACH VITEX

ビーチ バイテックス
(BEACH VITEX)

シソ目、シソ科、ハマゴウ属の常緑小低木

写真の植物は宮古島のビーチを歩いていて
見つけたものとなる。

地を這う様に低く横へと展開する植物で
その葉も、花もなんだか抑え気味な色で
好感が持てるもの。

洋名、そして学名にある『バイテックス』
は『結ぶ』や『編む』を表すラテン語。
この植物の地下茎は砂の中で伸びるもので
手では簡単には引きちぎれな

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PANDANUS

PANDANUS

パンダナス (PANDANUS)

タコノキ目、タコノキ科、タコノキ属の常緑低木

沖縄全域の海沿いを占有する三大植物のひとつが
このパンダナス、和名では阿檀(アダン)の名で
呼ばれている高さ6m程の常緑亭僕。

タコノキ属に分類されるこれは、根がタコの様に
何本もが大地に突き刺さり、また群生しあっての
スクラムで大型台風にも耐えられる構造となる。

その葉には鋭い棘があり、動物の食害にも遭う事

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CHINESE ELDER

CHINESE ELDER

チャイニーズ エルダー
(CHINESE ELDER)

マツムシソウ目、スイカズラ科、ニワトコ属
の多年生植物

中国からは平安時代に薬用を目的に渡来して
帰化したものとされている。

中国名での『蒴藋』(サクチュウ)。これと
同じ漢字を使い日本では(ソクズ)と読む。

日本では、北海道を除いた本州から九州に
かけて、自生する。今回の写真は沖縄県は
宮古島の観光スポット、砂山ビーチに自生
するの

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PITAYA

PITAYA

ピタヤ (PITAYA)

メキシコなど南米を原産とするサボテン科、
ヒモサボテン属の多年生植物となる。

写真のものは、このピタヤの果実であるが
サボテンの実ならではのディテールが魅力
だとも言える。

一般にはドラゴンフルーツの名で知られる
この実のヒダヒダが見ていて楽しい。南国
のマーケットでよく置かれているものだが
果実のヒダヒダは無用のものと切られる。

この果実を切ると白色のゼリー状の

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WHITE POPINAC

WHITE POPINAC

ホワイト ポピナック
(WHITE POPINAC)

マメ目、マメ科、ギンネム属の多年生植物。

沖縄に行くと何処に行ってもこれが生えてて
その生命力の強さを感じさせられ、恐らくは
この植物の個体数こそが、他を退いて一番に
生えている植物なのだろうと想像が出来る。

そもそもは緑肥用にとスリランカより一部に
於いて導入されたのは1910年頃の話で
管理されていたものでもあり、制限された地
のみで

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PINANG

PINANG

ピナン (PINANG)

ヤシ目、ヤシ科、ビンロウ属の常緑高木。

マレー半島を原産とする特徴のあるヤシで
ペナン島の名はこのヤシの木が多く自生を
していた事に由来するものである。

このヤシは幹の中段より下部は一般のとも
変わらぬが、幹の上部は緑色のスベスベ状
で他のものと違い、見分けがつきやすい。

そしてもうひとつの特徴は真っ赤な実。
幹の上段と下段を隔てる境目あたりからは
真横にスッと伸

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ALPINIA ZERUMBET

ALPINIA ZERUMBET

アルピニア ゼルンベット
(ALPINIA ZERUMBET)

ショウガ目、ショウガ科、ハナミョウガ属の
常緑多年生植物、和名は『月桃』。

南国に行く度に、この植物は必ず見かけるもの。
この独特の実カタチからシェルプラントの洋名
もついている。

この月桃の花はショウガ科ならではのスパイシー
で爽やかな香りを漂わせるもので、沖縄の焼酎や
沖縄アイスのブルーシールにもそのフレーバーは
使われてい

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JATROPHA PODAGRICA

JATROPHA PODAGRICA

ヤトロファ ポダグリカ
(JATROPHA PODAGRICA)

トウダイグサ科、ヤトロファ属の多年生植物

南アフリカを原産とするコーデックス(根塊
植物)で、徳利(トックリ)のカタチに膨んだ
姿が可愛らしく観葉植物として人気が高い。

花は鮮やかな赤、橙色で蛍光色の様な鮮やか
な小さな花を咲かせてくれる。緑色のプクッ
と膨らんだものは実である。花や実がついた
枝が真っ赤な珊瑚の様で、和名には

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