見出し画像

陽だまりさんと暗がりさん

前書き

今回は、自分の体験から伝えたいことを書いていきます。
テーマとしては、集団でよくあることを真面目に書いてみますので、共感してくれたり、この事実に気づいてくれたりすると嬉しいです!

途中つらつらと書きすぎたところがあるので、結論を早く知りたい人は目次を参考に読み飛ばしてください笑

陽だまりと暗がり

ここで言う「陽だまり」と「暗がり」は、集団の中でのこと。

「陽だまり」は集団の中でも、みんなに存在が認知されていたり、注目されている人たちのこと。
「暗がり」は集団の中でも、みんなの注目を浴びることなく、中々輪の中に入れずにいる人たちのこと。
ここからの文章は、この呼び名で統一していく。

このような人たちはどこの集団にもいると思う。
今、あなたが所属している(もしくはしていた)団体の人たちを振り返ってみてほしい。そういう人たちを思いついたのではないだろうか。

そして、その「陽だまり」はみんなから存在を認知されているからこそ、コミュニティ内での発言力や行動力があがる。何故なら、注目されているからこそ、応援されやすくなったり、手助けしてもらえたりするからだ。
逆に「暗がり」には、そういったことは起こらない。発言や行動をしてみても、応援もリアクションも起こらない。

実際に経験したことだが、私自身が以前所属していた団体では「暗がり」のほうで、LINEグループ内の賑わいに参加しないポジションだった。

そんな私はある時、そのLINEグループ内である告知をする必要に迫られた。内容は、自分たちで企画したイベントの告知依頼。団体メンバーにもお願いするように頼まれたのだ。

その時の私は、以前他の人が告知をしてリアクションをもらっていたのを見ていたので、グループ内での発言に苦手意識を抱きながら文章を作り、時間にも配慮したうえでメッセージを送った。
しかし、リアクションはなかった。そのメッセージはグループ内で流されてしまったのだ。

その際は、団体の所有するアカウントでの告知でどうにかした。もちろん、そのメンバーの誰も告知に協力してくれなかった。自分たち企画メンバーを除いて。
その当時の私にとっては不思議でしかなかった。なぜ無視されたのか?
「文章がまずかったのか?」など色々考えたが、しばらくグループLINEを観察していると、その答えに出会った。「単に仲がいいかそうでないか」だ。

「陽だまり」はみんなに認知されているから応援されるのであって、「暗がり」が発言をしたところで認知されていなかったら、応援もされないのだ。

さらに、その団体には目玉のイベントが2つある。そのイベントの企画に携わっている人は「陽だまり」となり、協力を集めやすくなるうえにリーダーたちからも目をかけられる。
しかし、それ以外のイベントに携わっている人は「暗がり」となり、協力ももらえないどころかリーダーたちの目にもかからない。かかるとするなら、何か問題があって𠮟責する時のみ。

こうして、「陽だまり」になっていく人たちは認められていくので、モチベーションもあがり、より団体内での評価があがる。
そうすれば、普段のSNSにおいてもリアクションがもらえやすくなる。
ここまで書いていれば、「暗がり」はどうかは想像がつくだろう。

ーとここまで自分のこと書きすぎてしまった笑

要するに

何が言いたいかと言うと、「陽だまり」は周りからの協力が得やすい状態で団体や組織の中でも中心的な役を担うことが多くなり、「暗がり」はその輪から外れてしまうことが多いということ。
そして、そういう「陽だまり」に限って必ずといってもいいほど、ある似たことを言い始める。それは、「もっとみんなの結束力を高めよう!!

この言葉自体を批難する気はないが、こう決めてからその団体の運命は2つに分かれるような気がしている。

行先①すれ違い

画像1

タイトルの通り、こちらはバッドエンドコース。こちらのルートを実際に経験したことがある。

先述したように結束力を高めようと、「陽だまり」は団体や組織の中心となって「暗がり」へのアプローチを考える。そして、全員参加の状態を作り、活動の質をあげようと考えて行動する。

ここまでは、とても団体や組織に対する愛が深く「誰も取り残さない」という意思もあって、中々前に踏み出せない「暗がり」にとってはとてもありがたいことである。しかし、私の経験上ではそうはいかなかった。

私が所属していた団体でも、結束力をあげようと「陽だまり」たちが動いた。そして、どうすれば結束力があがるかを議論するべく、当時団体で使用していたコミュニケーションツール内にグループを新設して、チャットやオンライン会議上で議論を行っていた。

しかし、そこから少しずつ歯車が狂っていった。
チャットや会議が進行するにつれて、徐々にメンバーの数人が「暗がり」を悪く言い始めた。それが少しずつエスカレートした結果、何と団体でのミーティングの中で、「陽だまりの本心を語る時間」が設けられた。その中身は、組織の中心にいるメンバーがどういう思いで活動してるかをみんなに知ってもらおうというものだ。

この時間、はっきり言って地獄そのものだ。
「自分たちがこんな思いでやってるんだから、みんなも頑張って!」という内容を延々と聞かされる身にもなってほしい。
このように、「陽だまり」が中心の劇場が展開されてしまい、「暗がり」はその演劇をひたすら見せられる観客となった。

壇上と客席に距離感があるように、団体内での「陽だまり」と「暗がり」の距離は空いたまま活動終了を迎えた。
ただ、幸運だったのは、「暗がり」のほとんどは「とにかく自分の仕事をやるのみ」と考えていたメンバーが多かったようなので、崩壊に向かうことはなかった。

そして、終わった後の「お疲れ様会」でも、舞台上での観客フル無視の熱い演劇を見せられたことはいうまでもない…。

こちらが、実体験に基づいたバッドエンドルートである。

行先②結束

画像2

①とは違って、こちらはハッピーエンド。こちらはまだ経験したことがなく、ほぼ私の理想になる。

この行先は、「陽だまり」が「暗がり」にまで陽の光をもたらしてくれて、みんなが同じ視点で活動に参加して、お互いを励まし合えるような理想の団体である。

それぞれに大事なこと

最後に、「陽だまり」と「暗がり」のそれぞれにとって大事であろうことを書いてみようと思う。

まずは、「陽だまり」。
活動に積極的に出られない人は全員がやる気がないわけではない。大勢の中で中々発言するのが苦手な人もいるし、他の活動があって時間が割けないでいるかもしれない。もしかしたら、輪の中に入りそびれた人だっているかもしれない。

だからこそ、まずは手を差し伸べてほしい。同じ目線で、小中学校の頃に「遊ぼう!」と誘ったときのように。

もし、活動に関わるタスクなどで忙しいとしても、タスク以外でのトークといった関わりを欠かさないでほしい。
それだけで、「暗がり」から出てくることが出来た人とさらに頑張れるし、自分にもゆとりが出てくると思う。

ただ、団体の人数が多ければ多いほど、それは大変になると思う。
何もあなた一人でやる必要もない。「陽だまり」の仲間数人で少しずつ「暗がり」から引っ張ってあげてほしい。そして、引っ張られてきた「暗がり」と引っ張った「陽だまり」が合わされば、より大きな輪になるから!

次に、「暗がり」。
「陽だまり」は別に団体をジャックしたいわけではない。ただ、無邪気にその活動をみんなで楽しみたいだけ。

だからこそ、勇気を出して声をかけてみてほしい。「陽だまり」を信じて、小中学校の頃に遊んでた友達に「入れて」と言うように。
それでも勇気が中々出ない人はまず、SNSの個人チャットで何かメッセージを送ることから始めてみよう!中身は何だっていい。活動の質問でも個人的な質問でも。

それが活動参加の糸口になって、より「暗がり」にいたあなたが楽しく活動出来るようになるから。
そして、もし上手く「暗がり」から出られたら、今度はあなたが「暗がり」を救ってあげてほしい。


このように、「陽だまり」と「暗がり」の双方が歩み寄ることが出来れば、団体の輪が強くなってより強い絆が生まれ、その絆は団体の活動を終えても続くことになると、私は信じています。

画像3

あとがき

ほぼ「陽だまり」への妬みと言われても仕方ない出来になってしまったな…笑

でも、おれ自身の狙いはただ妬み嫉みを書きたいわけではなく、「陽だまり」と「暗がり」それぞれからお互いが見えにくいこともあるやろうなと思って、その気づきに少しでも貢献出来たらというのが狙いというのを理解いただけたらと思う。

このことに気づき始めたのが、SNSかな~
おれが団体に所属してた時に見たやつで、メンバーに囲まれて盛大に祝ってもらってるよくある内容やったんやけど、「祝ってもらってない人も同じ団体にいるんやろうな…」とふと思ったことがきっかけやな!

うん、これ完全妬みや笑

あと、実はこの記事、友達が組織について悩んでいたこともあって参考になればと思ったのも狙いの一つ。
ただ、ワクチンの副反応とか他の記事との兼ね合いで遅くなったことをここで謝罪しておきたい…。

~その友達にむけて~
この記事読んでくれたらLINEとかに感想ちょうだいね!

あなたのサポートがぼくの執筆の力になります!本当にありがとうございます!