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13 「感情を理解する」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介してます。


子供が傷ついたり、激しく泣き叫ぶときに、能動的な聞き方を通じて、自分がいかに悲しいか、またどれだけ恐れているかを、親が理解していると子供が確信すれば、即座に、ピタッと泣き叫ぶのをやめると、親業訓練を受けた親は報告している。子供にとっては、自分の感情を理解してもらうことこそ、いちばん必要なのだ。(第4章P83)

「僕の毛布はどこ。毛布がほしいんだ。僕の毛布!」
「行かないで。ねえ、いかないでったら!」
「私のお人形ちゃんがほしい。お人形はどこ?お人形がほしいのよ!」
こういうむずかしいときに、能動的な聞き方は魔法を行なう。子供が求めているのは、自分の気持ちがいかに強いかを親が認めることなのだ。(第4章P83)


幼い子どもの駄々コネの対応に振り回されることがよくあります。そんな場面では子どもの昂った感情を能動的な聞き方で受け止め、理解したことを伝えるだけで、嘘のように鎮まることを何度も体験しました。


転んで痛いと泣く子に「前を見て歩かないからよ!」「危ないから走っちゃダメって言ったでしょ!だから転ぶのよ」などとお決まりの12の型でお説教や命令をかつてはつい、してしまっていました。


こんな場面で痛くて悲しいのはこの子自身なのだという視点ができると能動的な聞き方がすんなりできます。

「痛かったね。転んでびっくりしたんだね」と気持ちを理解し、受け止めると、子どもは自分で気持ちを切り替えて泣き止むことに驚かされました。


子どもが泣き止み、落ち着いてから「前を見て歩こうね」という親からの声かけなら、子どもは素直に受け止めることが多いです。


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