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26 「親の価値観」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介しています。

親が子供に人権があることを忘れてしまう1つの理由は、親が子供を所有するという、広くゆきわった考え方や態度にある。そして親がその所有物の子供をこねまわし、形をつくり、信条を教え込み、修正し、コントロールし、洗脳するのは当然だと考える。子供に人権を認める、あるいは、剥奪することのできない自由を認めることは、子供を、独自の人生・生活を持つ自分とは別の独立した一個の人間と見ることが前提となる。親業訓練協会に参加したばかりの段階では、自分の子供に対しこういう見方をする親は多くない。子供の行動が具体的に親の邪魔をしない、と言う条件付きで、子供がなりたいと考えるものになるのを許すという私たちの考え方は、親には最初受け入れにくいようである。(第12章 P253)

親は自分の価値観を日常の生活のなかに体現することで、価値観を子供に教えることができる。子供に正直なことを大切にしてほしいならば、親が、毎日の生活で正直なことを自ら示さなければならない。寛大を大切にしてほしいなら、親自身が寛大に振る舞わねばならない。キリスト教の価値観を子供にもってほしいのであれば親自身がキリスト教信者としての行動をせねばならない。これこそ、親が子供に自分の価値観を教える最善、かつ、たぶん唯一の方法であろう。「私がやるようにではなく、いうとおりにせよ」というのは、子供に親の価値観を教える方法としては効果がない。しかし「私のするとおりにせよ」子供に影響を与え、子供の行動を変えていく可能性が高い。
(第12章 P254)

子どもを1人の独立した人格をもった人間として認めることが親には難しいのはなぜだろう?
シリーズ25でも書かせていただきましたが、やはり子どもを自分の所有物のように感じてしまう罠にはまってしまうかなのかと思います。

特に母親は自分の身体の中で育み、生み出すことで、無意識のうちに私の一部という感覚が強くなるように思います。


親が子どもに伝えたい大切な価値観については、やはり模範を示すことがなによりも効果的だと思います。
そのためには、親である自分が何を大切にしているのか?自分の価値観を明確にし、言語化できていることが欠かせないと思います。

私はそこの整理がきちんと出来ていなかったなと、振り返って思います。世間の常識や親から受け継いだ価値観をそのまま吟味せずに、自分が大切にしている価値観だと思い込んでいました。

親として、なにを大切にして人生を送るのかを一度整理することが必要だと実感しています。


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