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25 「子どもの価値観」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介しています。

親は子供が大事にしている価値観や心情を変えさせようと口論し、熱弁をふるって、結局子供から親業をクビにされてしまう。若者は、自分の基本的人権が拒否されたと感じたときに、親を解雇する。

子供が自分の考えと自分の運命を、自らの手で決定したいと一生懸命考えているちょうどそのときに、親が自分の意見を子供にをつけようとするので、結果的には、子供が親に反発して、親のせっかくの意見に耳をかさなくなってしまう。
(第12章 P246)

子供の信条、価値観、好き嫌い、人生観にからんだ行動についての対立が、親子の間に必ず起こる。まず長髪の例をとってみよう。
長髪を切るように息子に言ってみると良い。その答えはたぶん、
「僕の髪だから僕が好きなようにする権利がある」
「パパに関係ないだろ」
「僕だってパパの髪のことどうしろっていわないんだから、僕の髪のことはほっといてよ」
こういう子供のメッセージはあなたに何か具体的な形での影響がない限り私は私の価値観に従う権利があると言っているのだ。
(第12章 P248)

子供は「おとな」に対して反逆しているのではないーーおとなが子供の自由を取り上げようとすることに反逆しているのだ。おとなのもっているイメージに合わせて子供を鋳型にはめこもうとすること、おとながうるさくいって悩ませること、おとなの善悪の基準に従って行動せよと子供に強制することに対し、反抗する。(第12章 P250)



自分が大切にしている価値観を子どもにも大切にしてほしいと、親は願うものですが、子どもといえども親とは別の人間ですから好みや感じ方や大切にしたいことも違って当然です。

しかし、これを認めるのが中々難しく、認めないことで娘との関係をかつて壊しました。自分が大切にしてきた生き方や価値観が正しく、その生き方や価値観を採用した方が子どもが幸せになると思い込み、押し付けていました。

「部活はやめるべきではない」
「学生のうちは化粧はするべきではない」
「女の子なのだからジーズばかりでなく、スカートをはくべき」


大人の私が色々経験し、学んだ「〜するべき」が常に正しいのだから、いう通りにしなさいと押し付けていました。これらは親には直接的、具体的に影響がないことばかり・・・

人間関係の中で、価値観の対立の扱い方が一番難しいと感じています。まずは自分にとってなぜその価値観が大切なのかを言語化し、丁寧に相手に伝えること、そして相手には相手の大切にしていることがあるという尊重の姿勢が大切なのだと「親業」を学んで改めて気づきました。

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