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18 「怒りは二次感情」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介しています。

自分の感情の率直な表現、という親業訓練での話を聞いて、自分の怒りの感情を子供にぶつけてよい、と言うお墨つきをもらったかのように解釈する親がいるので、私は親子関係での「怒り」について考えてみた。「怒り」について再検討した結果、多くのことがはっきりし、なぜ親は怒りを発散するのか、なぜそれが子供にとって有害なのか、それを避けるには親はどうしたら良いか、などについて新しい考え方ができるようになった。(第6章 P122)

私は、怒りとは、子供の行動が親に怒り以外の感情(第一次的感情)を引き起こしたがゆえに、子供を非難し、罰し、教訓を垂れるというはっきりした目的をもって、親が意図的、かつ意識的に取る姿勢であるというふうに考えるようになった。(第6章 P123)



子どもの行動を受け入れることができずにイヤだと感じると、イライラし、怒りを感じることが多々あります。

怒りも感情の一つで大切なものですが、実は怒りの前に別の感情を抱き、その感情の結果として怒りをつくり出しているとゴードン博士は考えました。

とても分かりやすい事例で説明すると、子どもがデパートや遊園地で迷子になったら、最初に感じるのは「恐怖」。何か良くないことが起こったのでは、事故、誘拐などを心配します。ところが子どもを見つけた途端に心の中ではホッとし、安心しても、口から出る言葉は「ママから離れたらダメって言ったでしょ!」「あなたはほんとに落ち着きがないんだから」などと言ってしまいます。
これは、親を心配させた子どもを罰し、2度と同じことが起きないように教訓を垂れ、「怒り」(第2次感情)をぶつけているといえます。


私も息子が幼い時に、大きな公園で見失った時に、この事例と同じように、最初に口から出た言葉は「どこ行ってたの!一人で遠くに行ったらダメって言ったでしょ」という怒りの表現でした。

ゴードン博士のこの言葉に出会ったときに、その時の情景が浮かび「あ〜、良かった!心配して探し回ったのよ」と言えば良かったと後悔しました。きっとわたしを主語にした「わたしメッセージ」で伝えた方がストレートに愛情が伝わったと反省しました。


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