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24 「6段階の話し合い」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介しています。


勝負なし法には、実際には六つの段階があり、この順序に従うとうまくいく可能性が高い。
1 何についての対立かをはっきりさせる。

2 いろいろな解決案を出してみる。

3 出てきた解決案を一つ一つ評価する。

4 一番良い解決策を選ぶ。

5 その解決策をどうやって実行するかを考える。

6 うまくいっているかどうかを調べる。
(第11章 P217)

勝負なし法では、対立する当事者がいっしよになって問題解決にたずさわる必要があるので、効果的なコミニケーションが必要な前提となる。したがって、親はたびたび「能動的な聞き方」を使い、明確な「わたしメッセージ」を送らなければならない。こういう技術をまた十分身につけていない親は、勝負なし法でも良い結果をうみにくい。
(第11章 P222)

能動的な聞き方は、子供が自分の心を開き、本当の欲求や真実の感情を打ち明けるのを助ける、強力な道具である。親がそういう本当の欲求や感情を理解できれば、次の段階で、そういう欲求を満足するための、親も受け入れられるような方法を見つけやすくなる。
(第11章 P223)


親子の対立を解く「勝負なし法(第3法)」の話し合いは、多数決の投票で決定しないのが特徴です。全員が受け入れられる解決策を話し合いで求めることが原則です。

親の権力を使って問題解決してきた家庭では、子どもの不信感や抵抗に合うことがありますが、そんな時は能動的な聞き方で子どもの気持ちを十分に受け止めて、新しい勝ち負けのない方法を使いたいという親の意思を伝えることが大切だなと思います。

「どうせお母さんの意見を押し付けるんでしょ!」のような反発、抵抗には、能動的な聞き方で「そうか、今までお母さんの解決策を押し付けられてきたから、話し合っても無駄だと思うのね・・」「変わらないと思うんだね」のようなやりとりが必要になるかもしれません。

時間がかかるように思いますが、かけるだけの価値がある方法だと実感しています。話し合いに参加した子どもは、自分の意見や解決策が尊重されることが体感できると、話し合いに積極的になります。

やらされ感がなく、子ども自らが提案した解決策については、内発的動機が高まります。

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