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23 「第3法 勝負なし法」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介しています。


第3の方法とは対立解くためのいわば「勝負なし」法で、だれも敗北者にならないやり方である。親業訓練ではこれを第3法と呼んでいる。(第9章 P174)

第3法とは、簡単に言えばどんなものか?
親子の欲求が対立している。親が、「両方に受け入れられるような解決策を一緒に考えてみないか」と子供に言う。親子で考えつく解決策をいろいろ出してみる。出てきた案を批判したり評価したりしながら、親子とも受け入れられる解決策を選んで決める。両方が受け入れられる解決策を選んでいるのだから、決めた後で相手にその解決策を売り込む必要はないし、従順、同意を強制するための権力も必要ない。(第9章P176)

第3法は「参加の原則」に従っているので、解決策を実行しようという気持ちを、子供が強く持つことになる。
人間は、他人から強制されたことよりも、自分が決定に参加したことのほうを実行する気持ちになる。(第9章 P181)


親業の「第3法(勝負なし法)」の話し合いの方法は、親子関係以外のところ、ビジネスや労使交渉などでは広く使われている方法です。

親の権力を使わずに、親子の対立解決にこの方法を使うことにとても素晴らしさを感じます。

親が困る子どもの行動について、わたしメッセージで率直に伝えて、子どもがその行動を続けたいという欲求も聞くことで、お互いが納得できる解決策を見つけることができることに感動します。


幼い子どもでも解決策を考えることができるし、むしろ大人よりも柔軟な発想をすることに驚かされることがあります。

小さなうちから、対立は避けたり、一方的な解決策を押し付けるのではなく、民主的な話し合いで解決できることを体感して育った子どもが大人になったら、どんな社会ができるのでしようか?

争いではなく、平和的な話し合いで対立が解ければ、戦争は無くなります。そんな希望が持てる第3法が広がることを願っています。

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