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27 「自己受容と他者受容」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介しています。

「自分をどれだけ受容するか」ということと、「他人をどれだけ受容するか」との間には、直接的な関係があることが、研究によってわかっている。自分自身を1人の個人として受け入れる人は、他人に対しても同じように感じる可能性が高い。自分自身について許容できないことが多い人は、他人についても許容しにくい。

親は、「私が私であることを私は好きかどれだけ気にいっているか?」と自問してみるべきだ。もし答えが、正直なところ、自分は1人の個人として受容していないというのであれば、その親は自分の人生、生活を再検討し、自分が達成したもので満足することを考えねばならない。自己受容と自己評価の高い人は、一般に生産的な目標達成に向かう人で、自分の才能、隠れた能力を実現し、何かを成し遂げる行動派である。

1人の個人として、自分自身の生産的努力で自分の欲求を満足させられる親は、自分自身を受容するのみならず、自分の「子供の行動を通じて、自分自身の欲求を満足させようと言う必要がない人」である。そういう人にとっては、子供がある特定のものにならなくても良い。自尊心の高い人、自分自身が独自に達成した確固とした基盤のうえにのった人は、自分の子供もその行動も受容しやすい。

他方、親自身の生活に満足と自尊心の生むものが少なく、他人が自分の子供をどう評価するかで満足が大きく左右される場合には、子供を受容しにくい。(第13章 P265〜266) 



親にとっては耳の痛いゴードン博士の言葉です。いい子を育てたいと思う根底には、世間から自分が優秀な子を育てている良い親だと思われたいという下心があることが多いのではないでしょうか?ご多分に漏れず、私自身がそうでした・・・


特に継母として、子育てをしている私は世間の目が怖くて、良い子を育てないと、非難されると自意識過剰になっていました。


仕事を辞めて、専業主婦になった私は自分自身の人生を生きていなかったことにゴードン博士のこの言葉で気づかされました。


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