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20 「対立、葛藤は必ずしも悪くない」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介しています。


ニ人の人、ニつのグループが共存すれば、対立の起こるほうが当然である。人は一人一人違い、違った考え方を押し、異なった欲求、欲望を持つのだから。
したがって、対立葛藤は必ずしも悪いものではないーーどんな人間関係にも現実に存在するものである。実際、対立がまったくないようにみえる人間関係は、よく対立が表面化する関係に比べると不健全であるとさえいえよう。
(第7章 P136)

親業訓練に出席した親の中で、はじめのうちは対立の解決とは、誰かが勝って誰かが負けることだと考えない親はまずいない。この「勝ち・負け」指向性ーー厳しくすべきか(親が勝つ)、許すべきか(子供が勝つ)ーーが、今日の親のジレンマの根本にある。
(第7章 P137)


ゴードン博士がとても大切にしている考え方は対立を解決するときに、勝者も敗者も生み出さないことです。

親が力づくで自分の解決策を子どもに押し付ければ、子どもが敗者になり、不満が残りますし、子どもの解決策に迎合すれば親に不満が残ります。

勝つか負けるかの解決は信頼関係を損なう危険性があることを私は知らないまま、子どもは親の言うことをきくものだと思い込んでいました。

親が権力を使って、自分の思い通りに解決策を押し付けることをし続ければ、子どもはやがて「どうせ言っても無駄だし、自分の望みは叶わない」と無気力な指示待ち人間になるか、親に反発して口をきかなくなるかです。

かつての娘と私の関係はまさにそんな関係に陥っていました。

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