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21歳最後の散文
21歳若くてダサくて不器用で毎日必死だった。
一人になりたい、一人にしないで。
自分でも訳がわからないくらい、自分に対してわがままだった。
21歳で知ったことは、
21歳が案外大人ではないということ。
どんなにダメダメでもわたしのことを見捨てないでくれる人がいるということ。
心配してくれる人がいるということ。
信頼するって身を削ることと似ているなということ。
読書量を増やした所で
語彙力は気持ちに追いつかないということ。
朝焼けよりも綺麗な夕焼けなんてないということ。
ディズニーには行きたくても行けないということ。
上には上がいるけどわたしはわたしだということ。
誰を否定しても自分の幸せはアガらないということ。
寂しくなるのは真夜中よりも夕方だということ。
どうせいつか辞める会社で働いているということ。
泣きたい時でも超笑顔になれるということ。
睡眠の大切さ。地元の大切さ。
チョコレートのありがたさ。夜景のありがたさ。
22歳の目標なんてもちろん決めません。
何も失いたくないな、それだけだな。
淡く、強く、大人になります。
大切な人が悩んでいる時、泣いている時に、
解決策を一緒に考えるような効率的な人ではなく、
一緒に逃げよう?と笑って手を差し伸べられるような、
そんな、普通だったら望まれない人になりたいのです。
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