詩/溺れる
電車を降りた途端噎せ返る潮の匂いとベタつく風が迫ってきて
嗚呼、この町も溺れているのだと知った
ぼんやりと佇んだホームでなんとなしに舌を突き出せば空気まで塩気を含むようで、一気に蘇るのはあの日口に含んだ君の汗、その熱
決して、消えてなんてくれやしない
きっと僕も、この町のようにずっとずっと溺れているんだろう
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実家の最寄り駅が海の近くなんだけど、帰る度に海の中にいるみたいだなって思う。
実際には海の中で匂いなんて感じないんだろうけど。
詩のタイトルってろくにつけないから記事名つける時が1番云々唸ってんなって思います。
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