3歳の息子から「パパ、笑って!」と言われてハッとした
昨夜の寝かしつけ前、いつものように息子に絵本を読んでいたら、彼が「パパ、笑って!」「笑って読んで!」と言うんです。
息子は自己主張が強く、いつもだったら「寝ない!」と頑なに睡眠を拒否してきます。寝室のドアを開けてリビングに行き、おもちゃをいじって遊びたがる。寝かしつけは、毎日の重労働に感じていました。
そんな息子が昨夜はとてもおとなしくて、僕に体を寄せながら「パパ、笑って」と繰り返してきたんです。
息子の言葉を聞いたとき、僕は目頭が熱くなりました。
僕は子育てをテーマにした記事でも、SNSでも「子どもは可愛いよ!」「子育てが楽しい」など、育児の明るい面を書いてきました。でも最近は仕事が立て込んでいたし、仕事でもプライベートでも激しい変化に直面する中で、気持ちのゆとりをなくしていったんです。言い方は悪いのですが、息子のケアが重荷に感じていたのです。「もし息子がいなければ、もっと自由に仕事ができるのに…」のような黒い感情が浮かんできたこともありました。
僕は自分では育児を楽しんでやっているつもりだっただけで、息子はそう感じていなかったはずです。彼のケアをしている時の僕は、笑顔など見せず、険しい顔をしていたと思うのです。
それだけに、寝かしつけ時に息子が僕に優しく投げかけた「パパ、笑って」の言葉を聞いたとき、「僕は何をしてきたのだろう?」と感じ、息子をぎゅっと抱きしめて謝りました。
たしかに、息子がいなければ、息子のケアがなければ、僕は思う存分に仕事ができるし、息子の看病で仕事をリスケしたり、キャンセルしたりする必要はないはずです。でも、でも、息子のいない人生は僕の望みじゃない。息子がいない人生なんて、考えることができなんです。
本当は息子が大好きで、妻と僕の間に生まれてくれたことがうれしくてたまらないのに……。それなのに、僕は大切な息子をないがしろにして、乱暴な言い方をすると邪魔な存在にして、息子のケアを負担ととらえるようになっていた。僕は人生で何を大切にしていたのだろう……?
「笑って」
息子が発したこの言葉は、息子が僕に望んでいることなのでしょう。
息子は僕に笑顔で向き合ってほしかった。でも僕は余裕をなくて笑みを浮かべることができなかった。
息子よ、ごめんね。
あなたはパパの宝物なんだよ。
あなたと一緒にいるとき、笑顔でい続けられるようにパパは気を付けるね!
あなたが生まれてきてくれたから、パパは前よりもずっと幸せなんだ。
パパはあなたから、大切なことを学んだよ。
最後に。
こんなパパでも、「パパ、だいすき」と言ってくれて、ありがとう。
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