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子どもには「月を見て綺麗だな」と思える人になってほしい

9月10日は「中秋の名月」。家族で満月を眺めました。

中秋の明月よりも、「十五夜」と呼んだ方がなじみがあるかもしれないですね。3月〜4月の花見、8月のお盆など月ごとに旬な行事があります。そして9月と言えば「月見」がビッグイベント。マクドナルドでも月見バーガーを発売開始するほど、月見は僕らの暮らしに身近な存在です。

そんな十五夜には月を見るだけでなく、縁起がいいとのことで丸いものを食べる習慣があります。だからお団子を食べるんですね、十五夜が収穫時期に重なるので、穀物でできた団子を飾って豊作を願ったそうですよ。

そんな歴史あるお月見ですが、僕が住んでいる地域はあいにく曇りで、夜空は曇っていました。月見を楽しみにしていただけに、息子たちと「月は見られないね」とがっかりしましたよ。しかも今年は、十五夜に満月がジャストフィットすりラッキーな年でした(絶対に満月のイメージが強いですが、実は必ずしもそうではないんですよ)

曇ってるし諦めるか…。

と一瞬思ったものの、「もし月が見られなくとも十五夜に月見をする楽しみを息子たちに伝えたい」との気持ちが沸き起こりました。そこで僕は「ねぇ、これから買い物に行かない?」と誘って、夕食後の遊びタイム「子どもたちを連れてスーパーへ行き、団子を買いました。

夜散歩って、同じ道でも雰囲気違っていい!お団子を買い、みんなで家に向かう途中、低い空にあるひときわ明るい物体を見つけたのです。

もしや、月!!

よく見ると、雲の切れ目からピカピカに輝くまん丸お月様を発見!

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月の姿を見て、5歳の長男は大喜び。1歳の次男はまだよくわかっていない感じだったけど、家族と一緒に月見ができたからよし!

思いがけず満月を見られた後は、家に戻ってお団子食べました。

風情なし…

お団子全景を撮影する前に、お腹を空かせた長男に襲撃されて断念(え、ちょっと前に夜ご飯を食べよね?)

僕が息子たちに望むことはたったひとつ。

季節の行事や自然の美しさをストレートに楽しめる人になってほしい。これは僕の教育方針なんですよ。

読み書きそろばん(この言い方は古いか)は、もっと後に身につければばいい。

でも、「月が綺麗だな」とか「9月にはお月見だよね」みたいな情緒というか、自然の中で生きる人間が持っているであろう感情は、小さいうちじゃないと養えないと僕は思っています。

日常の小さなことに感動したり、喜んだりできる人になってほしい。なぜなら、そういう人の方が、きっと幸せを感じやすいから。「月を見ながら団子を食べる必要がどこにある?」と考える人より、「よっしゃー!十五夜といったら月見だよな!団子を片手に美しい月を眺めよう〜」とはしゃぐ人間の方が、なんだか魅力があるように僕は思う。

スマホで「中秋の名月」と検索すれば、たくさんの美しい写真が簡単に見られるけど、コオロギの音を聴き、秋の夜風や香りを感じながら空を見上げて月を眺める体験をする方が、きっと記憶に残るはず。

哲学的なことを言うようですが、この世に生を受けるのは、物事を体験し、楽しさや感動といった感情を味わうためではないかと僕は思っています。家族をつくれば、一緒にいろんな体験をする人が増える。独身時代はひとりで月見をしていたけど、いまは妻と息子たちが月見メンバーに加わりました。まあひとりだとじっくりと月を眺めることができるけど、息子たちと一緒だと騒がしくて集中できないですけどね…。

とはいえ、息子たちが十五夜を楽しんでくれて僕は嬉しい。

十五夜の詳しい意味はわからなくていいんだ。ただ、9月のある夜に、パパとママと一緒にお団子を食べながら月を見たことを思い出にしてくれれば。

月や季節の行事に感動することの素晴らしさは、息子たちにとって身近な大人である僕が伝えていきたいな。

お読みくださり、ありがとうございました。

そのべゆういち 
charoma0701@gmail.com

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