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釣果ゼロ+その先

最近どうも、何をやっても面白いと感じない。

(※この記事はウマ娘のネタバレを含みます)

ちょっと前まであんなに楽しかったプロスピも、スマブラもあんまり楽しいと思えなくなってしまった。
仕事をしていても、前はそれなりに楽しめていたのだけど・・・。

ウマ娘で2万のジュエルがアイネスフウジンのために溶けていき、そしてアイネスフウジンは結局当たらなかった。
代わりにと言っては失礼だけど、クリスマスオグリとセイウンスカイが当たった。ガチャ爆死の傷心モードでセイウンスカイを育てていたら「釣果ゼロ」というイベントがあって、それがこの日記のタイトルでもある。以下、ネタバレ注意。

セイウンスカイの釣果ゼロとは、簡単にまとめると「走る事(戦う事)に飽きた、限界を感じた」というスランプに陥ったセイウンスカイが、トレーナー(プレイヤー)やライバルの存在を通してそれを乗り越える、という話。

言葉にするとなんてあっけないと思うけど、このイベントは私に刺さった。

今の私はこのセイウンスカイにまあまあ近い。
当然、私とセイウンスカイは似てるところはあっても別人なんだけど、飽きてしまったっていう作中のスカイの表現は今の私にもしっくりくる。

ものすごく乱暴に片付ければ「歳」。
昔ほどのめりこめなくなったっていう衰えなんだと思うけど、それだけではないと思う。知らなくてもいいことをたくさん知ってしまった。

例えば、格上の存在。
子供の時、マリオカートで自分はめちゃくちゃ強かった。スマブラでもそれなりに強かった。友達相手に無双できて楽しくて仕方なかった。でも、インターネットで自分より早い人強い人がごろごろいることを知る。その領域には到達できないな、とさっさと諦めてしまう。もしかすると、この「諦め」へ行くスピードが、歳とともに早くなってしまうのかもしれない。

根本、「自分が一番になりたい」っていう執着が凄くあるんだと思う。でも、そうなれないことがわかる頭脳もある。この執着を捨てるのはなかなか難しい。

作中でセイウンスカイは、ライバルやトレーナーとのやりとりを通して「もっと限界突破する」という境地に達する。これはゲームのシナリオなのですんなり行ったけど、私の周りに広がる現実世界には「トレーナー」も「ライバル」もいないのだから、当然このイベントは泥沼化する。

話術で人と仲良くなることも、現場指揮官として仕事を円滑に進めることも、委員会で政治家ごっこをすることも、ゲームをみんなでワイワイやることも、やりたいことは大体やってしまった。そして、やりたいことをやるだけの能力も幸運にも私にはあった。ある意味、「くろうさの人生というゲームを全クリした」と思ってしまった。

人生をゲームなんかに例えるなんてつまんないかもしれないけど、私の次のステージがわからない。

だからこうやって文章を書いて探っている。次のステージはどこなのかを。

ところが面白いもので、ウマ娘の多種多様なキャラの中には私のヒントキャラがまぎれてることがある。その一人がミスターシービーだった。
新しいイベントでも明らかになったが、「納得できない事はやらない」が彼女のポリシーだという。これは私も全く同じだ。納得できないなら、いくら利がありそうでもそちらに与することはない。

以前は「同じような鬱屈したやつを集めて酒でも」という親分プレーをやってみたいという(ウマ娘でいうとシリウスシンボリ)気持ちもあったが、どうも私は何かに囚われることを異常に嫌うらしい。
この前、大雨が降っていた時に傘をささずに雨を浴びてみたんだけど、その時の爽快感たるや尋常ではなかった。この世に自分ひとりしかいないような自由を感じた。気圧が悪くなるから複雑な心境にはなるけど、雨は嫌いじゃない。

多分、この辺にヒントがある。

自分がやりたいことを、やる。
もちろん、周囲と折り合いをつけながら。
そのやりたいことがわからなくて悩む人は多いけど、何かをやり続けていたらきっとやりたいことは見つかる。

文章を書いていてやっぱりよかった。
釣り糸を垂らす位置を細かくかえて、頑張ってみる。きっと自分の知らない世界がたくさんあるに違いない。
でもその世界が、「自然」のどこかにあることは間違いないっぽい。

もうネットの世界は大方飽きちゃったのです。

世界を席巻する虚構(ストーリー)も、感染者の数字も関係のない唯一の中立地帯が自然。
多分この中にヒントがある。

飽きたとはいっても、まだきっとこのゲームにはやりこみ要素がたくさんある。データを消すにはちょっと惜しい。違法ドラッグみたいな「チート」は使わずに、どこまでこのゲームのやりこみ要素を見つけることができるのか。自分は、釣果ゼロのその先をトレーナーもライバルなしでも見つけることができるだろうか。





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