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虚弱体質の生存戦略

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弱者には弱者の戦略がある。ということで、身体の弱い私の独特の世渡り術と、過去に出会った世渡りの巧者たちを取り上げ、この忙しい時代にどう「力を抜いていくか」を一緒に考えたい、という…
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#日記

「やりたいこと」と「できること」

「やりたいこと」と「できること」は時に違う事がある― それがこの回のテーマだ。 偉そうなことを言ってきたが、私はまだ24歳と余裕で若者というくくりの中に入る人間だ。当然、改良すべき点や失敗も多い。 最近、新しいアルバイトの女の子が入ってきた。だが、そこまで早くなく、指示も聞いているのだが実行に移せない。そこで「あの子は使えないのではないか」という声が、パートさんから入ってきた。一理ある。だが、前述した通り今の職場では割とボス扱いされている私はずっと彼女を観察していて、その癖

世渡りの天才と共に過ごした一年

高校時代の話をしてみよう。 高校三年生の頃、「中村君(仮名)」という男の子と私は仲が良かった。というか、私が中村君の側近、家臣のようなポジションだった。肥満体型の子で、私とは真反対の体格をしている。もう何年も会ってないので、今はわからない。 私は別に一人でも生きていけるタイプだが、中村君は違った。基本的に、誰かを伴っておきたい人だった。しかし、高校三年の頃のクラスには元々繋がりの深い男子が集まっており、たちまちグループを形成した。もっとも、文系のクラスだったので男子は9人し