見出し画像

16年ぶりのラオス(前編)

会社員生活もそろそろ終わりそうなので、体力のあるうち、昔していたようなバックパッカー風の旅をしようと思った。懐かしのラオスへ。

世間は円安、航空券も高騰している。GWは尚更だが、JALのセールでバンコク行きのチケットを購入した。タイも7年ぶりだ。スワンナプームに降り立つと、もわっとした熱気に包まれる。思わずにやけてしまう。

ラオス国境の町、ノーンカーイ行きの夜行列車の時間まで、少し時間がある。BTSの駅で、路線図を眺める。あまり覚えていない。行こうと思っていたカオソーイのお店が見つからず、諦めて出発の駅に向かった。暑い。。

日本では、ほぼ無くなってしまった夜行寝台。タイ、マレーシア、インドで乗ったが、快適で何より安い。旅の楽しみのひとつだ。ガパオのお弁当と飲み物を買って、さぁ出発。

向かいの寝台に白人のシニア、タイ人の姉さんが大きな荷物を移動させていた。苦戦していたので少し手伝う。賑やかでよく喋るオヤジだが、関係性が気になった。こういうのも普通なんだろう。

出発して、約10時間。車窓からの朝焼けが美しい。ノーンカーイ到着前の車内アナウンス。タイ人青年の歌声がフルコーラスで流れる。何とも甘く、郷愁を誘う。感動してしまった。

ラオス側のターナーレーン行き国際列車の切符を買う。ホーム上のイミグレが開いてから、出国手続き。タイ入国、すぐ出国。パスポートにスタンプが増えていく。やっぱり、これがいいな。

ターナーレーンに到着して、入国手続き。ガイドブックを手にした日本人の兄さんに声をかけ、ビエンチャンの町までの移動をシェアしてもらった。ラオスはGrabが使えないらしく、LOCAというアプリを使っていた。

町中まで相当、距離がある。到着して若者とお別れ。まだ早いが宿へ向かう。スタッフに両替できる場所を聞いたが閉まっていた。有名なパトゥーサイという門の場所を調べると、徒歩20分だったので歩き始めたが甘かった。猛烈に暑い。気温は41℃。水だけが頼りだ。

何とか辿り着いて上に登って、町を見下ろしてみる。高所恐怖症なので、目が眩んだ。また、同じ道を帰っている途中、さっきの若者と再会。ラオスキープに両替できる場所を見つけたと、地図で教えてくれた。

夜は川沿いのナイトマーケットへ。子供向けの小さな遊園地のような場所があり、家族連れが集まっていた。その先の階段を降りると、無数のフードコートが軒を連ねている。適当なお店の前のイスに座り、ビアラオで一息。案の定、ぬるいので店の子供たちに氷を持ってきてもらった。

宿の兄さんに翌日のヴァンビエン行きのバスを手配してもらう。迎えのトゥクトゥクはデンマーク人、韓国人の若者でぎっしり。席を詰めてもらう。少々気恥ずかしい。日本のGWは有名で、友人が多く訪日しているそうだ。

昨夜、予約した町はずれの宿へ歩く。通された部屋の冷蔵庫、テレビが壊れていた。スマホでラオ語に翻訳、アピール。にこやかな兄さんが別の部屋から、代わりを持ってきて取り付けてくれた。

日が暮れたので、飲みに行こうと歩いていると、夜店が並んでいる通りに出た。遠くに山が見える。吹き抜ける風が心地いい。暑さも和らぎ、かなり過ごしやすくなってきた。楽しいな。

お店の並ぶ通りの奥にあった食堂へ。キンキンに冷えたビアラオ。辛くしないよう頼んだ、絶品のラープ。至福のひととき。隣でハイネケンを飲んでいるオヤジが、昔はヨーロッパと日本からが多かったけど、今は中国人ばかりだよと話していた。

食事も終わり、宿まで暗い道を戻る。途中、野犬が多くかなり、怖かった。
ヴァンビエンの町が気に入ったので、宿のスタッフに延泊を頼んで、就寝。
後編へつづく。