『一緒に』と『最前列』 お守りだった招待状
ある日。阿部広太郎さんから青いレターパックが届いた。
中身は、阿部さんの著書『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』と、招待状。
半年間の連続講座『言葉の企画』への招待状だった。
半年間の講座『言葉の企画』に参加する全員にむけて書かれた文章もとってもしみたけど、わたしだけに宛てられた手書きのメッセージが特別だった。
「一緒に」が光ってみえて、うれしかった。
この招待状が、もっと特別になった7月。
『一緒に』は、高校生だったわたしに、東進衛星予備校の大好きだった先生がくれたとっておき。
体験授業を受けにいった面談で先生の口から出た、「一緒に頑張りたいと思うし」。
何でもない一言だと思うけど、わたしにはどうしようもなくうれしく残って。
「頑張れ」って言われることは多かったけど、「一緒に頑張ろう」を言ってくれる人、そのときのわたしにはいなかったから。
この一言で入校を決意。数学の質問つくって毎日通った。
高校生になったら数学ぜんぜんできなくなっちゃったわたしを担当してくれて、何回も何回も一対一で教えてくれた。
本当に、一緒に頑張ってくれた人だった。
『最前列』は、もっと単純な。
コンサートや舞台のチケットをとったとき、毎回心のなかで願ってしまう、特別な席。「好きな言葉は最前列」って、友達とふざけっこしながら言ってたのが楽しくて。
わすれられない濃い思い出を、たくさんもらってきた場所。
何度も繰り返し読んだ招待状のメッセージには、わたしが好きな言葉が使われていた。
好きな言葉を、自分に贈ってもらっていたなんて。しかもこんなにもナチュラルに。
さらりと自分の中に入ってくるメッセージには、丁寧に意味が込められていた。
とすると・・・
好きだと伝えた言葉が、わたしに問いかけてくるようになった。
言葉の企画の『最前列』ってどこなんだろう。
何を、誰と、『一緒に』やればいいんだろう。
言葉は返ってくるんですよね。
きっと本来のわたしには、最前列は似合わない。
悪目立ちしないことのが優先で、ひっそり暮らしてきた気がしてる。
誰かがやっているのを見て、安全そうなのを確認してからやっと動くアーリーマジョリティでしかなかった。
それでも。
言葉の企画では『最前列』と思えるところに行ってみたかった。
阿部さんが『一緒に』って言ってくれたから。
最前列でいるための努力とかはとても十分とは言えない。
けれどずっと、背中を大きく押してくれていた感覚で、それだけでたくさん動けた半年でした。
『一緒に』でつながれた人がいっぱいいたし、『最前列』をいつも考えさせてくれたから、はじめてみられた景色がありました。
大切だった2つの言葉は、5月より何倍も大きく、わたしを支えてくれる言葉に育ちました。
種明かししてるみたいで、はずかしいな。
12月12日。
阿部さんの招待状から始まった言葉の企画の、最後の講義を終えた。
終わってしまったって感覚のが近いかも。
この日、企画生ひとりずつから阿部さんに手紙を贈った。
(企画してくれて、ありがとうー!)
お守りだった招待状は、未来への切符だったんだ。
半年前の自分からは想像できない今に連れてきてくれた切符の言葉はもったまま、新しい切符でちょっと乗り換えて、これから先も走れそう。
もっと先の未来でまた、待ち合せたい。
一緒に学びを育てていきましょう
最前列でこの場をともにもりあげてもらえたらうれしいです
おもしろがっておもいきりいきましょうね
5月に受け取った招待状にあった手書きの言葉は、ずっとわたしのお守りでした。
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