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身にまといたい色がある

時間を守るなら終わりも当然守るでしょ と、定時退勤がデフォルトのわたしが1時間半残業した日。

めずらしいことして疲れた頭でぼんやりしていたら、照明代わりにつけていたテレビから癒しが届いた。

『世界はほしいモノにあふれている』という番組。

「世界で“素敵”を探す旅」ってコピーも、よい。

昨日の放送は、照明デザイナーさんがフランスでキャンドルをつくる光の旅。

夜景とか、キャンドルの光がキラキラしていて、すっかり見入ってしまった。

光って、どうしてあんなに綺麗なんだろう。



番組の中で、キャンドル職人の方が、一つずつの作品の色についてお話する。

ピンクのキャンドルの番がきたとき、「ピンクは、フランスでは幸福をイメージする色」ってお話をしていた。はっとした。




話は変わってすこし前。

色がすっごく気になって、朝活でしたアートな会でも色の話をしてたころ。

わたしは、いほこさんに連絡をした。

『あなたが纏っている空気感、周りの人が感じる雰囲気を日本の伝統色名でお伝えします』っていうのに一目ぼれして、ぜひ!とお願いしたの。



見ず知らずのわたしのお願いを快く受けてくださったいほこさん。

時間をかけて色を選んでくださった。


わたしが贈ってもらったのは、桃花色でした。

桃花色


【桃花色(ももはないろ) 】

桃の花のような淡い紅色。
鴇色よりもやや淡く、桜色より赤みが強い色。
万葉の時代から用いられた古い色名。

ピンクはなでしこの花を表すのに対して、桃色は桃の花の色のこと。
もっとはっきりしている桃色とは別の色。

桃の江田には魔除けの力。
鬼たいじに使われるし、ひな祭りには雛壇に飾ったり花びらを浮かべた桃花酒をのんだりする。

桃の花言葉は「私はあなたのとりこ」「天下無敵」「気立てのよさ」


第一印象は「あぁ、やっぱりなぁ」。

この色、無意識にわたしが選びがちな色だったから。

今使ってるお財布も、スマホも、キーケースもバッグも、みんなこういう淡いピンク。

1年くらい前かな、机の上に無造作に置いていたものがみんな同じ色でびっくりしてしまった。

全部バラバラの時期に、一個ずつで選んでるのに。

おねえさんだしピンクはもう卒業したら?とも思ったこともあったけど、どうにも惹かれる色らしい。



直接お会いしたことも、お話したこともないのに、わたしの書いたものたちからこの色を選んでくださったいほこさんに驚いた。


イメージを言葉で表現してくださったのも、すばらしすぎて。

感性が細やかで濃やかで、それをありのままに表現する、のイメージです。
また外からの刺激に対して、ゆこさんという器を通して表現されるものはとても豊かで、好奇心旺盛なところから生み出される言葉に様々な人が惹きつけられていくと思います。
「好きなものを好き」と言える、その潔さ。それを何かしらの形で表現していく楽しさと強さが、とても素敵だと感じました。
いろんな人の心の襞にそっと寄り添える、そんな柔らかな心を持っていらっしゃるんじゃないかな、なんて想像しました。


そーんなに言ってもらえるような人間じゃなくて、と勝手に言い訳がたくさんでてきそうになる自分をぐっと抑えて、とってもありがたくて受け止めた。本当に、言葉って贈り物ですよね…



実際のわたしは、コバルトっぽい青なところも、真っ黒いところも、瞬間的に原色の赤!みたいなところもある。

だけど、好きな人たちと一緒にいて自由に満たされているときの気持ちってたしかに桃花色っぽいと思う。

桃花色の自分でいられる時間を、できるだけ長くもてるようにしていけたらしあわせなんだろう。

そしてこれからお会いする人たちに、この色の気持ちをおすそわけしていけたらうれしいな。あなたの色も、分けてほしい!


贈ってもらった和の伝統色・桃花色に、フランスでの幸福の意味も取りこんで、よくばりなわたしだけの桃花色のイメージをつくって、まとえるようになったらいいなぁ、なんて思ってる。




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