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適応障害になるまで⑨

【副主任になった私】

看護師13年目が終わろうとしている3月末。
入籍して約1ヶ月後のことでした。

出勤して早々に、直属の上司から
「9時に看護部長室に行ってね。絶対遅れないで。」
と言われました。

理由を聞いても「分からない」と。
何かやらかしたっけなー
いや、怒られるようなことはしてない。
だとしたら・・・また何か仕事が増えるのか・・・

看護部長室に行ってみると、私の他に他部署の看護師が2名いました。挨拶もそこそこに、現れた看護部長の口から出た言葉は。

「あなたたちは、4月から副主任です。」

そんな予感がしなかったと言えば嘘になるかもしれません。新卒で入職して10年過ぎてて、周りからも❝そろそろだよ❞って言われ続けて数年。ついに来たかぁという気持ちと、嫌で嫌で仕方ない気持ちと、でも絶対断れない自分の無力さと。とにかく負の感情が渦巻いていました。


事前に打診なり意思確認があれば、断れていたかもしれません。でも私はNOと言えない日本人ですし、押しに弱い人間なので、うまく言いくるめられて断り切れなかったかもしれません。今となっては分かりません。


とにかく、まさかの副主任になってしまいました。

直属の上司の仕事ぶりを近くで見ていたので、大変なことは分かっていました。管理職としての仕事が増える→忙しくなる→ますます辞めづらくなる。日勤が増えて夜勤が減る。1回あたりの夜勤手当の金額>1ヶ月あたりの役職手当の金額。つまり責任だけ増えて給料は減る。

あーあ、副主任になっても良いことひとつもない。


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