今日の季語 2021/7
バナナ:「実芭蕉(みばしょう)」
上段の真っ直ぐバナナもぎ喰らう
半夏生(はんげしょう):「半夏・半夏雨(はんげあめ)」
段畑囲い破られ半夏生
青葉闇(あおばやみ)
早き足話弾みて青葉闇
雨乞(あまごい):「祈雨(きう)」
地上より雨乞の声聞き留め
蜚蠊(ごきぶり)
強風を伏せて蜚蠊換気扇
鮎(あゆ):「香魚(こうぎょ)」
旗に鮎もうもうと香る川の茶屋
小暑(しょうしょ):二十四節気季語
万年筆極細を買ふ小暑かな
青簾(あおすだれ)
採れたての匂ひもつけて青簾
鬼灯(酸漿)市(ほおずきいち):「四万六千日」
夕陽さすいや増す赤さ鬼灯市
炎暑(えんしょ):「極暑(ごくしょ)・猛暑」
炎暑やおうどの水すぐ乾く
梅酒(うめしゅ・うめざけ):「梅焼酎」
手伝えど孫は飲めない梅酒かな
三日目の梅酒のエキス揺れにけり
蝲蛄(ざりがに):「えびがに」
熱湯へ一瞬に赤く蝲蛄
涼風(すずかぜ・りょうふう):「風涼し」
涼風やジョッキの雫ネオン色
水振舞(みずふるまい):「振舞水・接待水」
水振舞もう一杯と美味さかな
花魁草(おいらんそう):「草夾竹桃(くさきょうちくとう)」の別名
化粧の香花魁草の咲く夜道
真夏日(まなつび):「盛夏」の傍題の一つ
真夏日の記録を残し浜松市
茄子(なすび・なす):「長茄子・初茄子」
乱切りの長さの揃ふ長茄子
青田風(あおたかぜ):「青田波・青田道」
父が後ペダルも軽き青田風
土用入(どよういり)
注射跡腫れも痛みも土用入
青芝(あおしば):「夏芝・芝青し」
青芝や頬に柔らかマスゲーム
三尺寝(さんじゃくね)
一帖に詰めて三人三尺寝
大暑(たいしょ):二十四節気季語
CPAP終えて検査の朝大暑
サングラス
翳したりおでこにしたりサングラス
夏虫(なつむし):「夏の虫」
戦いの衣七色夏の虫
冷汁(ひやじる・ひやしじる):「煮冷し」
だんだんと妻の冷汁妣の味
虫干(むしぼし):「虫払(むしばらい) 」
虫干もさせぬ大島遺せども
パラソル:「絵日傘・白日傘」
草原の白いパラソル風受けて
夜光虫(やこうちゅう)
夜光虫渚歩きの光る足
土用波(どようなみ)
土用波創るチューブをくぐり抜け
白服(しろふく)
白服や降りた駅には誰もゐず
油照(あぶらでり)
ランドセル五つ持たされ油照
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