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高熱と節(ふし)

今日は仕事はじめなのに体調を崩しておやすみをいただいた。

と書いたが、会社に行っていないだけで自宅や病院から遠隔で仕事している。なかなかチームメンバー以外の方には理解されないのだが24365で仕事ができる態勢をとっているし実際しているしずっと仕事のことを考えてる。まぁチーム以外の方に理解されるために仕事をしているのではないので。それはそれでどうでもよい。

でも、お休みいただきありがとうございます。

こんなこと書いていないで休めよと思うかもしれないが、指と少し頭を使っているだけなので許してほしい。先ほど、なんだか1月から3月にかけて調子を崩すパターンが人生において多いなと思いながら、中学時代に風邪で休んだことを思いだした。

風邪をひくと高熱を出すタイプだ。平熱は35度くらいなのに今でも体調を崩すと普通に40度近くの熱が出る。あれは中学生3年の今頃だったと思うが、高熱が出て病院に行ったあと炬燵に入ってゴロゴロしていた。ベットで寝ればいいのに、漫画や小説を読んでいたと思う。

しばらくすると、いよいよ高熱で頭が朦朧としてきて漫画にも本にも集中できなくなってきた。少し横になろうと思い炬燵に入ったまま仰向けに寝転んで天井を眺めていた。そのとき当時の実家の天井に木の節(ふし)がたくさんあることに初めて気づいた。朦朧とした頭でしばらくそのシミのような黒い節を見ていたそのとき、天井の節が動き出した。

節は龍の形に変形して天井をするすると這っていったのである。おかしいなと思いながら目を擦ってもう一度その節を見ると今度は違う動きをした。それ以来風邪をひいたりして高熱を出すと天井の節を見つけては幻想を楽しむようになった。


30代を超えるころになると高熱でも違う症状が出るようになった。新しく建てた家の天井が防音材でできているので節がないということもあるが、何かを見て幻想を見るということがなくなった。朦朧と仕事のことを考えていると、日頃想像もしないようなクリエイティブでめちゃくちゃぶっ飛んだアイデアが出るようになったのである。

この症状を表す学術用語はあるのだろうか?

子どもかよ。

最近は体調を崩して休んでしまうとチームのみんなに悪いなと思うのだが、だんだん熱が上がり40度近くになってくると「どんなアイデアが出てくるのだろう」と少しだけ楽しみにしている自分がいるというのは秘密である。



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