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5分間スピーチで合格点を取るコツ

「話す」といっても色々な場面がありますし、その場面ごとに様々な感情が伴ってきます。

誰かに気持ちを話すことでストレスを発散することができて気持ちがスッキリとする人もいるでしょうが、一方で大勢の前で話さなければいけないという緊張で気持ちがモヤモヤする人もいるでしょう。

大勢で話す時には、その時間によっては緊張だけではなく「どうやって準備をしたらいいの?」と悩む人もいるでしょう。

そこで今回は「5分間スピーチで合格点を取るコツ」をご紹介します。

そこで、まずは「うまくいかない理由」の事例をご説明します。

課長を務めるDさんは、100人の前で部門計画を話すという大役を担うことになりました。

それがまさに5分間スピーチだったのです。

もちろん緊張はしますし、だから準備もしっかりとしてきましたが、最初のリハーサルの出来が散々だったのです。

そこで、Dさんから相談をされた事例です。

まずは、最初のリハーサルの原因分析です。

Dさんに「うまくできなかったと思う原因はなんだと思うの?」と聞くと、それは「練習不足」ということでした。

そしてどのような準備をしてきたかを聞いていくうちに「練習不足」が原因ではないということに行き着いたのです。

もちろんもっと練習をすればうまくできたかもしれませんが、大きなポイントはそこではなかったのです。

ではそのポイントは何だったかというと「準備の仕方」だったのです。

「準備の仕方」が原因ということは、その名の通り準備の仕方が間違っていたのです。

Dさんは5分間スピーチの内容を考えて、それを文字に起こしていましたが、それを覚えきれていないため、リハーサルではうまくできなかったと思っていたのです。

しかし、それが間違っていたのです。

そこで「文字に起こしてそれを覚えようと練習してきたことが間違いだよ」と伝えると、Dさんは「え!?」という表情でした。

そして「じゃあどうしたらいいんでしょうか!?」とのコメントです。

そんな気持ちを素直に言えるのが、Dさんの強みでもあるのです。

5分間スピーチにおける準備のコツは、文字ではなく「絵」で覚えることです。

文字で覚えようとすると、100点満点もあれば30点もあります。

しかし「絵」で覚えようとすると必ず合格点を取れますし、何よりも大失敗がないのです。

5分間スピーチにおける準備のコツは、5分間のストーリーを考え、それを「絵」で覚えることです。

言葉だけで「絵」というと分かりにくいかもしれませんので、実際の「絵」をご紹介します。

5分間スピーチのスタンダードな「絵」は、こちらになります。


この「絵」を作成することが、5分間スピーチのコツです。

たかが「絵」ですが、ものすごく重要ですし、慣れてくるとこの「絵」を紙に書かなくても頭の中で描けるようになります。

突然話を振られても、上手に話せる人っていますよね!?

そんな人はきっと無意識のうちにこのような「絵」を頭の中で描けていると思います。

そして、Dさんも「絵」を前にしたら、みるみる自信が蘇ってきたのです。

人は何をしたら良いかが分からないとパニックになりますが、何をすれば良いかが見えてくると人は勇気が出てくるものです。

人って単純なんです(笑)

結論から言えばDさんは、最初のリハーサルで何を伝えたら良いか、自分でも分かっていなかったのです。

それでは、伝わるはずがないし、散々な出来でも仕方ないですよね(笑)

でもストーリーが描けたら、何を伝えたいかが明確になりますので、もう大丈夫です!!

さらに、先程の「絵」に時間配分を追加すると、次のようになります。


ここまで来ると「5分間スピーチ」のストーリーは出来上がり、合格点は間違いなく取れるでしょう。

そして時間配分を決めると、最初は長いと思っていた5分が短く感じられるようになります。

これだけでも、勇気が湧いてきます。

このような「絵」にすると、覚えるべき大項目は5つで、それをストーリーで話せば良いのです。

ちなみに5分間スピーチの大項目が必ず5つでなければいけないということではありません。

ストーリーに応じて決めればいいのです。

またストーリーを文字に起こして、一語一句決めた方が話しやすい人もいれば、そうでない人もいると思いますが、これもどちらでもいいのです。

大切なことは、ストーリーを描くことです。

文章を忘れることがあっても、ストーリーを忘れる人はいないはずです。

これが5分間スピーチで合格点を取るコツです。

「伝える力」にもっと興味のある方は、こちら「話が分かりやすい人になる 〜伝える力をグングン伸ばす5つのステップ〜」もぜひご覧ください。

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