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「問いかける力」の大切さ

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コミュニケーションのスタートは「誰かが話す」ことです。 「問いかける」という行為は、自ら話しかけ、相手が話すきっかけをつくる、コミュニケーション能力において、尊い技術です。
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#聞く力

「聴く力」のおかげで相手が本音を語る時 〜コミュニケーション能力を高めるためには〜

「聴く力」によって、相手が予定していなかった本音を語った事例をご紹介します。 この事例は、ある中途採用面接での出来事です。 面接は段階に応じて目的が異なりますが、この事例は一次面接であり、この時の目的は、お互いをよりよく知るということでした。 応募者(Kさん)は、自分が働く場所としてこの会社が良いのかどうかをよく知る必要があり、人事担当者(H部長)は、一緒に働く仲間として会社にとって相応しい相手かどうかをよく知る必要があるのです。 そんな一次面接も順調に進み、お互いに

コミュニケーションにおいて「聞く力」だけでは足りない理由とは!?

個人的な感情ですが、私は「聞く力」とか「傾聴力」という言葉にフォーカスすることがあまり好きではありません。 コミュニケーション能力において「大切ではない」という意味ではなく「好きではない」のです。 では、なぜ好きではないかというと「聞く力」や「傾聴力」という力は、単体ではあまり意味がないからです。 「聞く力」が、単体では意味がない理由は、相手が話しかけてくれないと「聞く力」を発揮できないからです。 考えてみればイメージできると思いますが、例えば次のようなことです。

「傾聴力」だけでは役に立たない!

会話をする時や交渉の場において、皆さんはどのようなことを意識していますか? 「あなたのコミュニケーション能力の課題が分かるという本」でも書かせていただきましたが、コミュニケーション能力には5つのステップがあります。 その最初が「問いかける技術」になります。 コミュニケーション能力においては、傾聴力が大切という人も多くいますが、相手が話しかけてくれないと傾聴力は発揮できませんので「問いかける技術」が先に来るのです。 コミュニケーションにおいて「聞く力」が大切という人もい

相手の「耳」を開く、簡単な2つの方法。 先生は幼稚園生!?

「伝わっている」という状況を創るためには、相手の「耳」を確認することが大切です。 福耳だとやっぱりお金持ちになる可能性が高いので・・・という話ではなくて(笑) 相手の耳が開いているかどうかを確認することであり、つまり相手の耳が塞がっていると、どんなに良い内容をどんなに上手に話しても伝わらないのです。 だから「伝わっている」という結果を得るためには、相手に問いかける前に「相手の耳を確認する」ということが必要なのです。 相手の耳が開いているかを確認する時には、当然ですが耳を