008 忘れられない奇妙な体験
アツい夏をヒヤッとさせるような「怖い話」
それをテーマにしたKindle本を今日読みまして、「そういえばこんなことあったなぁ」と思い出した、今でも「忘れられない奇妙な体験」をお話していきたいと思います。
ちなみに、怪奇現象とかホラーとかそういった類は大の苦手でして、本気で1人でトイレに行けなくなります(笑)いや、笑えないんですケド
30歳の男が何を言ってんねん!って感じですが、本気で苦手でホラー映画は見たことないですし、「怖い話しようぜ!」みたいなノリはスルリと交わしてきました。
ホラー映画に関してはCMだけでもダメで、「苦手な人のこと考えてねぇのか!!」って本気でテレビにキレてました。笑
というわけなので、この記事は怖い話ではありません。
本当にあった奇妙な話というかぼくの心に残っている一つの大切なお話です。
ただ、こういった類の話が苦手な人は読み進めないようにしてくださいね。
また本気で怖い話が好きという方には少し物足りないかもしれません。
あらかじめ断っておきます。
その奇妙な体験をしたのは、ぼくが小学3年生のときでした。
ぼくは学校のクラブに参加しており、その日は土曜日の昼過ぎ。
ぼくが所属していたクラブは、音楽系のクラブでその日は体育館で合奏をしていました。
吹奏楽部出身の方はわかると思うのですが、合奏で他のパートが中心に取り出し練習になっている時って、その他のパートは暇なんですよね。
その時もそういう状況で、ドラムパートの僕は出番がなくボーッと突っ立っていました。
すると、突然、フーッと身体が軽くなる感じがして、目の前が霧に覆われているような不思議な感覚に襲われました。
不愉快なわけではなく、ボーッとしている延長で意識が遠のくような、これまで経験したことのない感じでした。
「なんだろう・・・ふわっとするなぁ」
周りでは他のパートが演奏しているはずなのに、音は一つも聞こえなくなりました。
先生の声ももちろん聞こえません。
周りの友達の姿もうっすらとしてきました。
自分に身におこるそんな現象を不思議に思いながら、ゆっくりと体育館から外につながる扉の方に目をやります。
すると驚くべき光景がそこにありました。
それは、
先日亡くなった祖母が扉に立っていたのです。
ぼくは数秒その扉の近くにいる祖母を見つめていました。
表情ははっきりとは覚えていませんが、微笑んでいたように思います。
「お、おばあちゃん・・・?」
そう思った矢先、ふとぼくは我にかえり、まばたきをした次の瞬間には扉の前には誰もいなくなっていました。
先程まで感じていた浮遊感は消え去り、周囲の音も聞こえるようになっていました。
あれはおばあちゃんだったのかな?
不思議に思う気持ちはなくならず、帰宅後すぐにこの話を母にしました。
すると母は、
「おばあちゃんは生前、あなたの演奏している様子を見たいって言ってたんだよ。
見にきてくれたのかもね」
とそう言ってくれました。
ぼくの心はその母の言葉でスッキリとしました。
「おばあちゃんが見に来てくれたんだ!」
祖母の告別式はその3日前くらいに行われたばかり。
きっとあの世に行く前に、孫の頑張る姿を目におさめたかったんだろうなぁ、と解釈して、
ぼくはこの出来事を大切な思い出として心の引き出しにしまっています。
おしまい
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