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パパの立場でコロナ禍のリモートワークと家事と出産育児を全部並行した方法(若干できてない)

男親として、コロナ禍でフルリモートワークへ移行しつつ出産育児と家事も全部並行してやってきました。

想像するだけで明らかに無理ゲー臭がすると思うんですがとにかく乗り越えはした(仕事がなんとかなってたのかは分からない)ので、一つの事例として私が何をどうしてきたか、何に困ったかなどを男親の立場から紹介したいと思います。

おそらく似た境遇の人は多いはずだし、共働きで今後家族計画をどうしていくか悩んでいるご夫婦、カップルも多いと思うので…そういう人の参考になれば。

これまでの私の状況

2019年末〜2020年初頭にかけて、妻の妊娠発覚から程なく新型コロナが話題になり始める

→2020年4月の緊急事態宣言直前に弊社の業務形態が(ほぼ)フルリモートワークに移行

→6月に妻の産休開始、産休と言ってもお腹がだいぶ大きいので家事も一苦労で文字通り休むことしかできない

→8月に第一子が誕生、妻の育休開始

→11月ごろから仕事が本格的に回らなくなり始め、リモートワークに翳りが見え始める

→2021年4月、保育園スタートでなんとかなりそうな見通し

リモート環境はどんな感じ?

弊社はちっちゃい会社なので面倒臭い社内ルールのしがらみみたいなのはほとんどなく、ITの環境面では自由にさせてもらっています(いつもありがとうございます)

組織の謎の因習や雁字搦めのセキュリティ仕様のせいでWebサービス一つろくに使えない、みたいな恨み言は周りからよく聞くので…弊社はそういうの全然無くて本当に良かった

業務連絡や情報共有は大体Slackで行い、オンラインストレージは昔から使ってるDropbox、ミーティングが必要なときは社内外を問わずZoomです。Webシステムとかメールとかはだいぶ昔からさくらのレンタルサーバーを使っててホームページはWordpressで作ってるので、これもリモートになったところで特に困り事はなかった。

弊社の業務内容上、講座や研修なども全部Zoomでやっている(急遽やらざるを得なくなった)ので必然的にかなり活用しています。

端末は会社で買ったMacBook。あと業務内容上Windowsを使わないといけないことも多いんですが、会社のノートPCがだいぶ古くなってて動作が遅すぎるのでリモートになってからは私物のゲーミング用デスクトップPCを使っています。シャドーITなにそれ状態ですがまあちゃんと気をつけて使ってるつもりなので…ほら、あれ、BYODですね!横文字にすればなんでもかっこいいね!

Zoomでの社内ミーティングは、産前はそこそこあったんですが産後は私があまりにドタバタすぎて次第に呼ばれなくなってました(いいのか悪いのか)でも振り返ると実際頻繁に呼ばれてもなかなか厳しかったと思います…

家事育児やってたっつってもどうせやってますアピールのパフォーマンスやろ?

産前と出産直後は3食作って洗濯掃除洗い物するぐらいは家事してたよ!主に仕事の合間と夜にな!

この辺り、1日8時間労働+残業(+通勤)してたら絶対無理だと思う。常に自宅内にいてコアタイムとかも設けず、少しでも働けるときにノートPC一つで働く、何かあったらすぐ駆けつける(自宅内で)、ぐらいのシームレスさが無いと妻のフォローができませんでした。妊娠後期の妊婦の動けなさと疲労は軽視されすぎだと思うよ。

出産直後(産褥期)はもっとやばくて、お腹はボロボロだしわりと常にドバドバ出血するしその状態で昼夜を問わず2時間おきにおっぱい飲ませないといけない。おむつも多いと1日10回以上替えてたかも。
産褥期は全治1ヶ月の交通事故に相当する負傷具合だとよく聞きます。その状態の人間に休み無しで家事と育児させようとするの、普通に考えたら相当おかしいんですよね。

元々は両方の実家に助けてもらおうって話をしてましたがそこにコロナでございます。行政とかのサービスも軒並みストップ。物理的支援は選択肢が無くなりました。全部自宅で、二人でやるしかないんですね。

若干話逸れるけど妊婦教室もほぼ全部中止になったから諸々ろくに教わってないまま出産を迎え、離乳食の指導とかも全部リモート講座だったからね…ほとんどのことは本とネットで調べたし、未来に生きたよ私たちは…

この現実を鑑みると、今後は男もせめて2〜3週間ぐらいは育休取るのが当たり前の社会になるべきだと思うんだよな。ほとんど夫婦共働き前提の貧乏な社会にしたのは多分上の世代なんだからそれぐらいは責任持ってサポートしてくれよな!なお産褥期は一般的に6〜8週間ぐらい続きます。足りなくね?はい。

ようやく本題、この状況で仕事はどうやったの?

ちょっと前置きすると、ベターな仕事の仕方はケースバイケースで、これは「あなたやあなたの家庭に合うやり方」を模索しないとベターにすら辿り着けないからです。
ここでは私個人が実際にやった方法と失敗談、成功例を話しますが、それが常にあなたにも同じように当てはまるとは思えません。参考にした上で、思いつく限りの方法を先入観に囚われず試してみて欲しいです。私の言うことを信じるな。

試行0:コワーキングスペースや喫茶店、ネカフェなどで仕事する

コロナ禍で活用できませんでした。なのでこれは試せてません。仕事は全て自宅で行なっています。

試行1:コアタイムを設けてみる(失敗)

「この時間は仕事に専念させて」と言ってしばらく仕事部屋に引きこもるやり方。誰しもが思いつく方法だと思いますが普通に無理でした。もし子どもが突然大量のゲロを吐いて妻の服がゲロまみれになってもコアタイムだから仕事に専念できるか?

どれだけルール付けをしても「専念」は無理です。子育ては100%スケジューリングできない。

コアタイムを時刻や時間の長さで決めるのではなく、「今は子どもがよく寝てるからしばらく仕事に集中させて。何かあったら呼んで」ぐらいの曖昧さならまだ融通が利きます。このやり方はちょいちょいやってました。

試行2:リビングで仕事する(仕事部屋に行かない)

これが実は私個人としては大当たりで、これに気づいてから能率が爆上がりしました。

頭のどこかに「仕事は仕事部屋でやるもの」という固定観念があった。というか、仕事部屋じゃないとできない業務(講義動画の撮影と編集)が相当量あったので、それが一段落した後も仕事するときは仕事部屋に行く習慣がついてしまってて、しばらく気づけなかったというのが正確なところですね。

さっきも書いたけど無理なんですよ、本当の意味での「専念」は。

短時間でもいいから仕事に専念するための環境を構築しようとすると‥家事育児から一旦離れられる状態にすべく事前準備が要る、妻との示し合わせも要る、飲み物とかも要る、何かあったら駆けつけるので聞き耳立てる。

そういうことを念頭に置きながら仕事するとなると仕事部屋に行くこと自体が物凄い精神コストになっていったんですね。行きたくなくなるし、行けないときも多いし、ようやく行けたときにはもう昼すぎになってるとかね…

だったら行かなくていいじゃん。Mac1台あれば仕事できるじゃん。これに気づくのが本当に遅かった…。

常に子どもが見えている場所で仕事した方がこちらも安心、子どもも凄く機嫌がいい。妻のほんのちょっとした手伝い(一瞬抱き上げるとかちょっと固い蓋を開けるとか、ほんの数秒で終わること)が難なくできて、妻がいつでもトイレにも行ける。トイレにもろくに行けないんですよワンオペだと。

リビングでの仕事は本当にいいことずくめでした。最初からこうしとけばよかった。ってできない仕事内容が続いてたんですけど…

デメリットとしては環境が悪い。仕事部屋はゲーミングチェアもあって作業環境が整ってて快適ですが、我が家のリビングの机・椅子はデスクワークには適してないみたいなのでめっちゃ肩が凝ります。腰痛めます。

他に配線やデバイス、デュアルモニターの問題とかもあり、作業環境の整備はどうにもならない部分もありそうです。

試行3:家事育児の負担を可能な限り課金で解決する

これはありきたりですがいわゆる時短家具(食洗機やルンバなど)を買う、出前や惣菜をどんどん使う、ミルクをガンガン飲ませる、搾乳器も鼻吸い器も買う、離乳食はいっぱい作って冷凍するしありものも買うetc...とかです。

かなり良かったのは生協の託食サービス。毎日晩ごはんのおかず一式が送られてくる。出産から数ヶ月間は使ってました。値段は…そんなに高いわけではないけど正直安くもない…でも夫婦二人で新生児の面倒見ながら夫はリモートワークしながら毎日3食自炊は到底無理でした。

それからこどもチャレンジも悪くなかったです。サブスクで毎月おもちゃと絵本が届く。これの何がいいって、コロナ禍でろくに買い物に行けないので勝手におもちゃが送られてくるのが何気に物凄くありがたかった。たとえばおじいちゃんおばあちゃんと買い物に行ったらおじいちゃんがおもちゃをプレゼントしてくれる…なんてイベントも発生しないんだよコロナのせいで!ちくしょー!コロナ!ありがとうしまじろう!

とにかく生活の負担軽減に金を惜しまない。便利グッズとサブスクにどんどん課金しろ。

大事なこと:職場の人との相談、理解

ここまで色々試行したことは書いてきましたが、そうは言っても根本問題として、0歳児を育児しながら1日8時間労働+残業は無理があります。

リモートで監視されてるわけでもないので正確な業務時間は分かりませんが、私ぶっちゃけ毎日8時間は働いてないと思います。無理ですそんな時間無いです。

あと残業できる体力も無いです。眠りがまとまってくるまでの数ヶ月は夜中に何回でも起きるしおっぱいミルク飲ますし、我が子の場合は5ヶ月過ぎたあたりから夜泣きが始まってほぼ毎日ギャン泣きです。キツいときは丸一時間寝なかったり、1時間おきに起きて泣いたりします。

そういう状況にありながら、なんとか日中の時間を確保しつつ体力を温存しつつ仕事する必要があるので…日々の業務は安定とは程遠い進捗具合になります。これは仕方無いので、それを同僚や上司にしっかり細かく伝えて、一定の理解もしてもらえないとそもそも育児との両立は厳しいと思います。

弊社の場合、これに関しては正直上手く行ってたのかどうか分からないところもあって…あまりに仕事が進捗しない連絡もしない私に対してキレ気味の人もいたので…ピークのときは本当に迷惑をかけたし、正直どう思ってるのか怖くて本人に聞けないところもあるんですね…

余談ですが数ヶ月後、全く別の業務で当時高熱からの病み上がりだった私がなんとか徹夜で資料を完成させたときに、その人から「病み上がりの中お疲れ様!」って返事があって、それ見た瞬間になんか若干涙が出たんですね。あれは嬉しいとか救われたとか分かってもらえたとかそんな気持ちと、「おれ相当精神がやられてるな」って冷静に己を見つめる気持ちとが半々で混ざってた記憶があります。

社会に対してちょっと思うことと私たちにやれること

ということで、なんとか忙しさのピークは乗り切ったものの、100%完璧に全てを並行できたわけではなかったです。今振り返ると、家事と育児は全力でなんとかした分だけ仕事がある程度犠牲になりました(皆様本当にご迷惑をおかけしました😭)

元々共働き世帯で、両方がフルタイム+ある程度の残業で働いてるところに、さらに育児を足し算できるわけがないです。必ずどこかは削らないと到底無理なんてのは算数レベルで誰でも分かる。

かつては男が一人で家族全員養える分だけ稼いで女は家事に専念する時代でしたが、今の社会の仕組みはその時代から(細々と修正はされているものの)大きなアップデートはされていないように見えます。その仕組みのまま収入だけ激減してて無理やり共働きで育児しようとするから、色んなところに無理が生じてるんだな…というのが実体験としてよく分かりました…

こんなもん今すぐ解決できる問題ではないですが、当事者やこれから当事者になる人が今からやっていけることとして…少なくとも勤務先には理解してもらえるよう、積極的で主張的なコミュニケーションをしていくのがいいんじゃないかな!その方が双方ハッピーになれると思うんだな…

まとめ

三行でまとめます!

「兎にも角にも会社の人と仲良くしろ」
「先人の知恵は参考にしてもいいが鵜呑みにはするな」

「可能な限り負担の無い家事育児のやり方を自分で試せ」

以上です!!!!!皆さんも楽しく家事育児リモートワーク同時並行していきましょう!!!!!!

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