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インターに通わせる親が、小学校受験する親にかけられがちな、ある言葉

インター生を持つ親御さん、長い夏休み、ご苦労様です。

日本の小学校受験を控えるご家庭にとっては、秋の受験シーズンを控えた、夏期講習真っ盛り。幼児教室に勧められるがままにさまざまな講座を追加したり、多忙で時には心理的負担の多い日々を送られていることでしょう。本番まであと数ヶ月、頑張ってください。

そんな親御さんに、この時期になると筆者が決まってかけられる言葉があります。

「お受験ダメだったらインターにしようかな」

筆者は子供2人をインターナショナルスクールに通わせてますが、2人とも小学校入学直近まで地元の幼稚園に通っていたため、周囲は日本の義務教育システムに進むご家庭ばかりです。

現在、少子化にも関わらず、都内の一部では私立・国立小学校受験が加熱しています。

毎日のように有名お受験教室を2軒以上ハシゴして、入念に受験準備をされたご家庭のお子さんが、5・6校受験しても残念ながら不合格、といったケースもざらにあります。

当然のことながら幼稚園生の子供本人にとって、受験をするしないの選択肢はありません。

親に言われるがままに、幼少期に忙しくピリついた日々を過ごすことに親は多少なりとも罪悪感を覚えています。

ですから、自分の期待に応えて頑張った子供になんとか逃げ道を作ってあげたい、その気持ちはわかります。

インターの受験にも、準備が必要だからです。

お金だけでなんとかなる世界ではない

えてしてお受験されるご家庭は経済力が高いこともあり、学費が高いという噂のインターにお金さえ積めば入れると思われていることも少なくありません。

芸能人や有名ベンチャーのオーナーがお子さんをインターに通わせているという噂も、そうしたイメージを膨らませるのかも知れません。

ですが、インターナショナルスクールと日本の教育システムは発想から根本的に違います。

これまで日本のお受験教室でプリント学習に絵画や運動、礼儀作法までお手本通りにできるよう対策してきたお子さんが、急に英語で自分の意見を人前で発表してください、といった世界に入るわけですから、子供の心身の準備もそれなりに必要です。

特に我が家のように、両親が日本国籍のみの場合は、義務教育放棄などさまざまな葛藤と決断をもって通わせているのです。

そんな、安易な相談をしてくるご家庭に、インターに通わせる親が内心思っているのは「よく調べてから言ってくれ」。

と言っても、ですね。

日本の小学校お受験界隈と違い、先ほどあげた義務教育違反などさまざまな問題があるため、インターお受験情報はネットにもほとんどありません。

また仮にネットに上がっていても、いかにもそれらしいことを書いているホームページほど、富裕層を狙ったお受験ビジネスのようなケースもあります。

つい先日も、まともなインターに通わせている親からすると、怪しさしかなかった港区のとあるインター幼稚園が、資金難から急に閉鎖され、ニュースになっていました。

そう、本当の情報は、通っている人に聞くしかないのが、この世界。

実は、インターのGoogleレビューも当てになりません。というのも、良くも悪くも、モノ申す自己主張があるのが、インターに通わせるようなファミリー。

特に何らかの事情で退学した場合、気に入らなかったことは、とことん書き込みます。

ですが、実際に学校に通っているファミリーから話を聞くと、正反対。

素晴らしい学校だ、という話を聞くのも、よくある話です。

ですので、少しでもインターに興味があるなら、「誰でもお金払えば行けるんでしょ」といった安易な発想で、通っている人に話しかけるのはやめてください。

まずはどういう教育内容なのか、ご家庭や本人が気に入っているところ、そうでないところなど、あくまでも学校や教育内容に興味を持っている体で聞いて欲しいな、と思います。

というのも、仮に通わなかったとしても、本当に日本の教育体系とは違いますので、何かしらの参考になることが必ずあるはずだからです。

インターお受験の方が高倍率

最後に、現実問題として、小学校入学時点の座席数だけで単純計算しても、私立受験よりインター小学校に入学する方がずっと高倍率なんですよ・・・。

もし本当に通わせたい人は、このブログのどこかに直接質問する方法を書いていたと思うので、ご質問ください。

下記の記事にすでにいくつかのポイントを記しています。

インター生の親御さん。この時期、聞くことが増える言葉ですが、心折れずに楽しい夏休みを過ごしましょう。


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