見出し画像

社会科におけるオンライン授業とは

オンラインでの授業、つまり、オンラインで学校の授業を再現するためであれば、「ライブ配信」が適しているだろう。子どもとの相互作用に制限はかかるが、学校でやっている授業に近いものはできるように思う。(それなりの準備と教師のトレーニングは必要だが)

一方、オンラインで社会科の学びを促進する役割を担うこともできるだろう。つまり、子どもが問いを形成し、その問いの解決にむけて個人で探究していくという学びを支援するためのオンライン授業ということである。『社会科教育』では、このあたりを提案されている先生方が多かった。ただ、この場合、教科書にある資料や文章記述(連続型テキスト)で解決できる問いの形成が前提となるだろう。ここが、社会科においては、大きな課題だと考える。

子どもの素朴な問いから追究していこうと思えば、当然教科書の内容だけでは偏りが生まれる。さらに、地域学習ではそもそも自分の住んでいる地域が教科書に設定されておらず、まったく知らない地域について学ぶことになる。これでは、意味がない。そこで、オンラインでの教師のサポートや社会科の学びを支援するサイトの作成などが有効だと考える。新保氏(p.17)が提案するように、子どもの素朴な問いから社会科の学びが進められるように、クリップ動画や解説動画、調べ学習を支援するサイトなど様々なネット上のコンテンツを整備していくことが必要だろう。

2020年9月19日(土)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?