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❷幼児教室選び/入会

この記事では、小学校受験の幼児教室選びの比較観点をお伝えします。合格実績、雰囲気、費用など幼児教室によって異なりますので、本書を参考に良く調べて悔いのない教室選びをしてください。



2-a. 幼児教室の下調べをしよう

幼児教室といっても規模、カリキュラム様々あります。まずは、幼児教室のホームページや幼児教室利用者のブログなどの情報をもとにあたりをつけてみましょう。
下調べの段階では、以下の観点で比較してみるのが良いでしょう。



観点1. 合格実績

多くの幼児教室では合格実績をホームページに公開しています。各幼児教室の合格実績をまとめたサイトも存在します。この時期に志望校を決定する必要はありませんが、興味がある学校を何校か調べ、その学校にどれだけ合格者を輩出しているかも教室選びの比較観点のひとつになるでしょう。
ただし、合格者数は幼児教室の規模(児童数)にも依るため、単純に比較できないことには注意しましょう。本来は合格率で比較したいものですが、合格率を公開している幼児教室は多くないのが現実です。
また、付属の幼稚園がある小学校では一定程度内部進学者がいます。そのような幼稚園の近くの幼児教室では、付属の幼稚園に通学する児童を多く抱えており、これが合格者数の多さにつながっていることもありますので、この点も注意が必要です。


観点2. アクセス

以下の記事で記載しているように、これから受験までものすごい回数・ものすごい時間を幼児教室に通うことになります。

最初は週に1回かもしれませんが、新年長・年長となるにつれ、通常のクラス以外にも志望校ゼミを受講したり、春期講習・GW講習・夏期講習と幼児教室に通う回数が増えていきます。教室が終わった後はお子様の体力もすり減っており、帰宅することですら大変なこともあるでしょう。
自宅や保育園・幼稚園から通いやすいところを選ぶことをおすすめします。


2-b. 体験レッスンを受けてみよう

月謝をホームページに公開していない幼児教室もありますし、何より教室の雰囲気など、公開情報だけでは得られない情報がほとんどです。この先1年以上、高頻度でコミュニケーションしていくことになるため、ここで妥協するのは禁物です。労を惜しまず体験レッスンを複数の教室で受講してみて比較してみることをお勧めします。実際に幼児教室に足を運んでみると、以下の情報などが得られることでしょう。


観点3. 教室の雰囲気

実際に幼児教室に足を運んでみると、建物の新しい・古い、教室の明るい・暗いなど、雰囲気が分かります。また、保護者や児童の装いから、硬い雰囲気、やわらかい雰囲気もわかるでしょう。
お子様ももちろんですが、親も同じ回数だけ通うことになるので、親が「通いたい」と思う気持ちも大事にすることをおすすめします。


観点4. 先生の質

幼児教室に行ってみると分かるのですが、先生によって授業の品質はびっくりするくらい異なります。幼児教室の先生は、一般的に高給と言える仕事でもないので、本当に要領の悪い先生、児童に対して指示が伝わらない先生が当たり前のようにいます。これを見極めるためにも体験レッスンを受けることは必須だと思います。


観点5. 実際のカリキュラム・サポート体制

幼児教室のホームページを見ても、カリキュラムやサポート体制などの詳細は分からないことがほとんどでしょう。
どのようにコースが分かれているのか、どのような季節講習があるのか、願書の添削・面接練習など、学習面だけでなく、総合的なサポートを受けられるのか教室の先生と直接話して確認しましょう。


観点6. 費用

費用についてはどの程度レッスンを受講するかで異なってくと思いますので、入会時点で正確に把握するのは正直難しいでしょう。
とはいえ、少なくとも通常レッスンの費用はかかってくることになりますので、そのくらいは把握しておきましょう。
なお、私の家庭で新年長からの1年間で幼児教室に支払った費用は170万円ほどでした。詳しくは下記の記事をご覧ください。


2-c. 幼児教室を決めよう

長期間、密にコミュニケーションを取ることとなる幼児教室ですから、上記のタスク2-a, 2-bを妥協せずに行い、悔いのない教室選びをしてください。


ぶっちゃけ受験体験談

できない子を「けなす」幼児教室!?

我が家では大手、個人含め5つの幼児教室の体験を受けました。各幼児教室、本当に雰囲気が異なり、体験授業を実際に受け、比較することの重要性を体感しました。
とある個人の幼児教室では、我が家の志望校の合格実績が良かったため興味を持ち体験に参加してみたのですが、授業を見て驚きました。できる子は褒め、できない子は「けなす」ような授業を行っていたのです。我が家は幼少期に自己肯定感を持たせることを重要視しておりましたためこの幼児教室は見送りました。
最終的には、子供ができても、できなくても、チャレンジしたことに対し、先生も親も沢山拍手してくれる授業を行っていた大手の幼児教室に決めました。実際に、どちらかといえば引っ込み思案な我が子も、幼児教室で自己肯定感がスクスクと育ち、卒業する際には頼もしくなり、いい幼児教室を選ぶことができたと思っています。


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