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【自己紹介テンプレ付き】公務員試験面接での自己紹介マニュアル

それでは、まずは自己紹介してください。

自己紹介は公務員試験の面接の冒頭でほぼ100%確実に求められます。


自己紹介が全くできない人はいないと思いますが、急に話しを振られたときに何をどこまで話せば良いのかがすぐに思い浮かばず、戸惑ってしまう方も多いと思います。

これまで筆記試験の勉強ばかりで全然面接対策をしておらず、実は自己紹介から既にただならぬ不安を感じている受験生もかなり多いことでしょう。

本noteは公務員試験で面接を控えた受験生に向けて、自己紹介で絶対に回避すべき減点ポイントと、自己紹介を乗り切るためのテンプレを紹介します。


その前にお前は誰やねん?って話ですが、
私は、大手公務員試験予備校で10年ほど勤務経験があり、毎年100名以上の公務員を目指す受験生達の面接指導に携わってきました。

現在は転職し、民間企業の管理職として日々の業務の一環で人材の採用活動や面接に携わっています。

私は人事ではないのですが、現職で20名近くの人材を採用してきており、その何倍もの人数の面接をやってきていますので、恐らくは現場系職員の中ではかなり面接のプロの部類に位置すると自負しています。

ここも大事なところですが、多くの面接指導を行っている予備校講師やキャリアカウンセラーと異なり、私自身は転職活動で定期的に面接を受けていますし、実際に転職もしています


面接での自己紹介だけで受かる人は流石にいません。

しかしながら、あまりにダメダメすぎる自己紹介をしてしまったがためにペースが乱れてしまったり、面接官に「こりゃダメだ・・・」という挽回不可能なレベルでのマイナス印象を植え付けてしまうなど、
結果的にダメな自己紹介が起点で落ちてしまうことは十分あり得ます。


本noteは前半部分は無料で、後半部分は有料としています。

無料部分だけも要点や肝はある程度学べますが、全体を読んでいただければランチ1回くらいの価格で効率的に自己紹介の突破法を学べます。

面接に臨む前、面接対策のお供に是非とも参考としていただければと思います。

それではスタートです!



面接での自己紹介の位置付けって?


  • どうして、面接では自己紹介があるのか?

  • そもそも事前に履歴書を出しているわけで、それを読めばよくないか?

  • それにも関わらずあえて自己紹介をさせるのにはどういう意味があるのか?

もちろん、その答えの一つとしては民間でも公務員でも面接進行マニュアルで【冒頭で必ず自己紹介を行うように】書いてあるから、というのも一つの答えです。

しかし、そうであってもなぜマニュアルの冒頭に存在しているんでしょう?

理解&納得できていないと、人はなかなか自分の振る舞いを改善しようと思わないもの、ここは腰を据えて確認しておきましょう。


面接での自己紹介の位置付けは以下のようなものです。

①受験生にウォームアップさせて緊張をほぐさせる
②面接官も自己紹介する受験生を見聞きしてウォームアップする

それぞれ詳しく確認していきましょう。


基本的には受験生&面接官両者のウォームアップの場


面接はマッチングの場、いわば、お見合いまたは合コンのようなものです。

こんなシーンを想像してみてください。


いざお見合い開始、初めまして。

両者ともにまるで動かざること山の如しと言わんばかりに緊張してガッチガチになっているところで、何か口火を切らなければいけないのです。

この場合、何から話すのが適切なのか?

  • 天気の話?

  • 今日は何でここまできたのか?

これくらいの話は、冒頭の挨拶とアイスブレイク質問で既に終わっていることでしょう。

そこで、次に登場するのが自己紹介というわけです。

普通の人であれば、自分のことくらいであればある程度話せます。
そこで、受験生に対してウォームアップがてら自己紹介を話す場を与えることで、緊張を解いてあげるわけです。


一方、面接官としても、事前に軽くは書類に目を通してはいるものの、どんな感じの人なのかのイメージはさっぱり湧いてきません。


人が何かを認識する際には、言語情報よりも聴覚情報と視覚情報の影響の方が大きいとされている(この法則はメラビアンの法則と呼ばれています)ため、同じ内容であっても見て聞いて判断したいというわけです。

※少し横道に逸れますが、面接対策の話が語られる際にはメラビアンの法則がよく出てきますので、法則の内容を簡単に紹介しておきます。

メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションを図る際に、相手から受け取る情報割合を示した心理学の学説です。

メラビアンの法則によると、3つの情報が聞き手に与える影響は、下記のような割合であったとされています。

・言語情報(Verbal) 7%
・聴覚情報(Vocal) 38%
・視覚情報(Visual) 55%

この割合から、メラビアンの法則は「7-38-55のルール」とも呼ばれています。要は、話の内容(言語的情報)よりも印象(聴覚や視覚情報)の与える影響の方が大きいということです。

メラビアンの法則

ずいぶん逸れてきてしまったので、話を戻します。


面接官としては、自己紹介を聞きながらこんな感じのことを思いつつ、履歴書や応募書類関係の内容を振り返っています。

  • ハキハキとしていて、わかりやすく話してくれている、とても感じが良くて仕事のできそうな人だな

  • ちょっと緊張しているのはわかるけど、きちんとこちらの目を見て一生懸命に話しているな・・・緊張をほぐしてあげないと

  • 明らかに丸暗記したものを暗唱していて、聞いていても全然頭に入ってこないな。。のっけからこれだと、この後もこんな感じだろう

  • ボソボソ話していて何を言っているか全然聞き取れない、挙動不審で視点も定まらないし、みるからにヤバそうな人だ・・・

  • 早口で偉そうに話す人だから会話するのが大変そうだ。。この後、どうやって会話しようかな・・・

  • いつになったらこの自己紹介は終わるのか・・・話が長すぎで全然頭に入ってこないし、どこかで止めないと面接時間がなくなってしまうな。。

これは民間も公務員も関係なく、少なくとも自己紹介についてはみんなこんな感じで見ています(社会人の方で、業務で面接をやったことがある方は、何を思いながら候補者の自己紹介を聞いていたか思い出しましょう)。


要は、面接官は自己紹介を聞きながら、

  • ちゃんとした人っぽそうか

  • 書類に書いている内容はざっくりどんな内容なのか

  • コミュニケーションがとりやすそうな人なのか

というような基本的な印象を形成しつつ、これから始まる面接の本ちゃんに向けて心構えをするウォームアップの時間にしているのです。


一般的に、人は自己紹介を聞いて基本的な印象や人柄を確認している


以上の内容はとても大事な話なのですが、面接官をやったことがない人には今一つ伝わりにくかったところもあるかもしれません。

しかし、絶対に納得して欲しい内容でもあるので、別の例でも説明しておきます。

学校時代のクラス初日に全員でやった自己紹介を思い出してください。

あの時、恐らくあなたはクラスメートの自己紹介を聞きながらこんなことを考えていませんでしたか?

・〇〇君は優しそうで、とても話しやすそうな人だな
・〇〇君は見た目はイケメンではないけど、話が面白いぞ
・〇〇さんは最初から自慢くさくて、しかも偉そうで、ヤバそうな人だ
・〇〇さんは声が小さい?ボソボソ喋る?とにかく全く聞き取れなくて、ちょっと近寄りがたい人だ
・〇〇さんは芸能人のような美人で、正直内容なんかどうでもいいか()

このあと、皆さんは自己紹介で掴んだ印象を元に、自分に合いそうな人と仲良くなっていったはずです。そして、この時点で明らかにヤバい人オーラを漂わしているような人はなるべく避けるように動いていたはずです。

みんなが話している内容如何より、印象を掴んでいたはず


面接の自己紹介もクラスの自己紹介も同じ話でして、要は、ここでコケないことが大切というわけです。

カッコつけて無理に爪痕を残すことも不要ですし、面白いことを言う必要もないし、頭が良さそうに思われる必要もない。
※「爪痕を残すのは絶対ダメ」と言っているわけではありません。滑らずにスマートにできる技術があるなら当然OK、その場合はむしろやったほうがいいです(念の為)。

少なくとも、普通の人認定さえあればその後の展開でいくらでも巻き返しが効きます。


面接だからと小難しく捉える必要はありません。

もちろん、就職面接はビジネスコミュニケーションなので一定のお作法は大事でありつつもその前に、

  • まずは普通の人以上であることは認識させる

  • コミュニケーション取りにくそうな感じは絶対に匂わせない

  • 少なくとも、ヤバい人認定されないようにする

が重要っていうことです。

こうした基本的なところを押さえにいけるようになっておきましょう。

さあ、ここからNGなケースと無難に自己紹介を攻略する具体的なテンプレの解説に進みます。


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