予備校に通わないと不利ですか?公務員試験の疑問に答えます#4
公務員受験生や公務員検討中の方々のよくある疑問をまとめた連載noteシリーズ第4弾です!
ここでは、公務員志望者からよく寄せられる質問に対し、編集部スタッフの長年の公務員講座運営経験や講師指導経験を元に、わかりやすく回答して参ります。
本シリーズは以下のマガジンにまとめられています。
記事は順次更新・追加していくので、公務員試験初心者の方は是非ともお悩みの解消の手引きとしていただければ嬉しいです!
さて、今回は公務員を目指すにあたって予備校に通ったほうがいいかどうか・・・について筆者の個人的見解を述べてみたいと思います。
今回のネタはその他の試験システム絡みのものと違って、
こうしたらいいですよ
という唯一絶対の正解が存在するものではないです。
今回は、ユーザーとして予備校に通った経験があり、それに加えて、予備校・教育業界経験10年超のベテランとして、ポジショントーク一切なしで「本当のところどうよ?」に切り込みたいと思います!
コメント欄のところで、今後解説してほしい疑問や質問を大募集します!
公務員試験で疑問に感じていることやわからないことをドシドシお寄せください。
※コメントには全て目を通しますが、直接返信はできないこともありますのでご承知おきください(__)
予備校のメリット大公開
もはや予備校のメリットデメリットは語り尽くされてきた感もありますが、今回は個人的見解を中心にお話しします。
公務員試験に限りませんが、いわゆる受験予備校を使うメリットはこんなところでしょう。
一つずつ解説していきます!
合格のために完成されたカリキュラムがある
今現在、予備校に通うことができている人は、その環境に感謝しつつ、粛々とカリキュラムをこなしていけば筆記はそのうち合格できるようになります。
〇〇のテキストの解説がわかりにくい?
〇〇先生と合わない?
甘ったれんじゃねぇ
無問題です!
その場合、参考書でもオンラインの安い講座でもなんでもいいので、予備校が使えないところを部分的にカバーして上手に乗り越えましょ。
大事なのはカリキュラム(学習内容の章立て&必要な知識や論点の解説&過去問の提供)なので、とにかくそこに価値があると思ってほしいです。
そして、このご時世、公務員試験に受かるためのカリキュラムはある程度確立されているので、カリキュラムの質自体は各社あまり大差ないと思います。
合格者&不合格者から集めた大量の試験情報を閲覧可能
予備校は試験に関する過去の情報を大量に保有しています。
実際の過去問または問題非公表な自治体の再現問題
応募書類の原本のコピー
過去の面接での質問と受験生の回答のアンケート
凄い受験生になると、予備校の授業や教材といったコンテンツは一切つかわないけど、情報だけほしいから入会する方もいます。
特に受験は情報戦なので、これは確かにどデカいメリットでしょう。
共通の話題で話せる仲間ができる
個人的にはこれが一番のメリットだと思います。
先程挙げた二つのメリットについては、このご時世いくらでも代替で手に入れることができます。
なんなら、予備校よりも安くて、下手すると質のいい情報が…
校舎に行けば講師やチューターといった、学習に伴走してくれるスタッフの人がいます。
受験勉強は孤独な己との戦いであることも事実なので、こうした環境は心強いお守りになります。
また、自分の振る舞い次第では受験仲間的な友達ができます。
勉強そっちのけでゲーセン、飲み会三昧、ギャンブル三昧になると本末転倒ですが、
※受験といえば現実逃避もつきものなので、一定数こうした形もいます…お気をつけて
お互いに勉強教え合ったり、心ゆくまで面接の練習をしたり、息抜きに一緒に遊んだりすることで、一人だけよりは確実に力が出ることも事実です。
正直、50万近く払う価値はここでしょう。
これだけ情報やツールがありふれた現代では、その他のメリットはなんだかんだ本やオンラインで代替可能ですが、現実の受験仲間を作る手段はなかなかオンライン化できていません。
予備校のデメリット
続いて予備校のデメリットです。
こちらも解説していきます!
予備校は経済的・地理的に人を選ぶ
まず、予備校自体は非常に素晴らしいサービスだと思いますが、選ばれし者しか通えません。
数十万〜の高額学費が必要
自分の居住エリアに校舎がないと通学不可能
いずれも結構人を選びます。
予備校に通えているあなたは、まぎれもなく選ばれし者です。
本日は妙に説教じみて恐縮ですが、予備校に通える選ばれ者の方は恵まれた環境に感謝し、しっかり勉強しましょう。
自分のペースで学習できない
もう一つのデメリットは、カリキュラムに従っていれば合格することの裏返しです。
カリキュラムは学習のペースが完全に学校によって握られるため、学力や忙しさといった個々の状況に合わせてカスタマイズできません。
特に社会人の方のように、仕事の空き時間に勉強時間をカスタマイズすることが生命線の方には死活問題です。
予備校に勤務していた時代も、
という方を多く見かけてきました。
社会人の方は勉強そのものは利便性の高いオンライン教材などのツールをメインで使った方が、たぶんちゃんと進みます。
ただ、仲間作りのメリットが絶対譲れない場合は予備校に行くのはありです。
予備校に通うだけでは受からない
・・・結局それかい!
って感じですが、公務員受験生は大学受験の時に予備校に通った経験ある人多いと思うので、理解できる人が多いと思います。
予備校初体験の方で、予備校に通えば絶対受かるとか、逆に予備校通わないと受からないと思い込んでいる人がいますが、
受験勉強をやるかやらないかは自分次第です。
予備校が受からせてくれることは絶対にないと思っておいて間違いないです。
予備校通ってるだけになってしまっている受験生は一定数いて、それだと残念ながら何年通っても受かりません。
様々な予備校の情報をフル活用して勉強の理解はあくまで自分で進める、分からないところは先生に聞いて解決する、授業以外の勉強時間は自分で捻出する、といった主体性がかなり重要です。
また、メリットのところで受験仲間のことも挙げましたが、これだってボケーっと通ってるだけではなかなか難しいです。
主体性がない場合、何十万をドブに捨てることになるので要注意です。
予備校は通えたら便利だが、通わなくても受かることは可能
最後に今回の個人的な見解をまとめておきます。
しかし、
こんなところを踏まえつつ、実際に予備校の説明会にも足を運んでみて意思決定すれば、納得の行く決断ができるでしょう。
本noteでも予備校やプロ講師のノウハウを学習面・情報面の両面で随時発信していきますので、独学の受験生や社会人受験生はチェックしてみてくださいね!
質問はコメント欄までお寄せください!
今回は「私は受験できますか?」へのご回答として、受験要件の傾向と解説をお話ししました。
そのほか、公務員受験について調べていく中でよくわからんネタについて、今回のように愛をもってご回答申し上げます!
それでは、質問をドシドシお待ちしています!!
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