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【アメリカ駐在】小2で渡米した息子の馴染みっぷりから、英語力UPを紐解く!

こんにちは、EDUBALアンバサダー小川のぞみです。私には3歳差で帰国高校受験を経験した第一子長女と、帰国中学受験を経験した第二子長男がいます。
今回は、以前書いた息子のプライドがズタボロだったエピソードに続き、その後の現地への馴染みっぷりをお伝えしようと思います。これから駐在されるご家庭の参考に、少しでもなれば嬉しいです!

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日米の小学校を4校経験したからか、タフな息子

実は、息子が小2(8歳、2nd)の1月に通い始めた現地校は、家から1番近いエレメンタリースクールではありませんでした。歩いて10分程度の近さにあったエレメンタリーには空きがないとのことで、2番目に家から近いエレメンタリーへ転入し、2ndを終えたのでした。

運よく新学年となる3rdの最初から(8月中旬スタート)転校でき、家から一番近いエレメンタリーに通うことになりました。そこは、渡米当初私が「シリコンバレーの環境に早く慣れて安心できるように」と連れて行った公園の隣でしたし、かなり近所のためか転校を嫌がらず落ち着いてスタートできました。
隣やお向かいに住むアメリカ人と同じ小学校になったのも嬉しかったのかもしれません(息子の1歳上と2歳上の兄弟がいるお隣さん、息子と同学年の男子とお姉さんがいるお向かいさんの2組と交流がありました)。誕生日会に呼んでもらったり、自転車で登下校したりと近所付き合いどっぷりな息子でした。小学生ならではですね!

お向かいの子と自転車通学。よくケンカしましたが、そのせいかとっても仲良しでした

兄弟を持つお隣のお父さんから引っ越し当初に言われた、「1年も経てば話せるようになるよ。そんなメキシコの子を見たよ!」はハッキリ覚えています。「本当?ありがとう。そうなるといいな」などと言いつつ、内心は「そんなわけないよ、そりゃスペイン語は英語に近いからからだよ」などと考えていました(笑)。

お隣さんのお庭にて姉と映る後ろ姿。右のお父さんに「1年で英語は話せる」を言われました(笑)

しかしそれは当たらずしも遠からずで、簡単なコミュニケーションが在米1年超の3rdの途中で可能になっていました。子どもってすごい……アルファベットも書けなかったのに! 低年齢で外国へ渡った方が言語の習得が早い、は本当のような気がしました。小さい子どもならではだと思うのですが、周囲の目を気にせずに英語を話してトライアンドエラーをやるんですよね。そんな中で見よう見まねで英語4技能の基礎を身につけていったようでした。

今思うと、小学校を4校(小2の1月まで日本で1校目、2ndのときアメリカで2校目、3rdから5thまではアメリカで3校目、小6の8月末からは日本で4校目の転入で帰国受験へ挑む)ーーこう書くと、結構ハードな小学生時代を過ごした息子です。

放課後のプレイグラウンドで、毎日遊ぶ

現地校の成績は、Math以外これといって最後まで優秀ではありませんでしたが(笑)、英語でコミュニケーションが取れるようになったことは本当に驚きでした。耳もしゃべりも家族で一番最初に上達していきました。
アメリカ生まれかと思うほど馴染んで見えましたし、3rdでは放課後に毎日、プレイグラウンドで遊びたがりました。同じ学年の子たちを中心に遊具で遊んだり、いろんな学年の子とサッカーやテニスやフォースクエアという遊びに興じていました。遊びながら英語を覚えた、としか言いようがありません。

エレメンタリーのプレイグラウンドにて。日陰部分でフォースクエアをしているところ

こんなに馴染んでいたら「帰国したくないって泣くよ」と日本人ママに何度か言われましたが、全くそんなことは最後までありませんでした。「日本がいい!」と最初から最後まで変わらず話す息子は、なんだか個性的な気がしました(笑)。

シーズンスポーツでバスケを習い事に

習い事はバスケを数か月という短期間でやりました(アメリカは基本的にシーズンでスポーツが変わるので、通年でやらないことが多いです)。そこでは団体で協力する、コーチの指示を聞いて修正していく、作戦を練る、嬉しい・悔しいという気持ち、こいつ上手いな・こいつこんな個性があるやつだなど、バスケという習い事を通じて、思考したり、状況判断することが多く、ここでも英語力が伸びたと思います。

シリコンバレーカップだったかな、で2位まになったのは驚きでした。良い経験になったと思います

また、息子本人は「僕は下手でチームに貢献できていないけど、あいつとあいつはスゲー」などと自己分析と他者分析もしていました。最後には2位でも悔しい表情で、メダルをもらう際にポロリと涙していたのには成長を感じました。在米2年半の4thにもなるとちょっぴりお兄さんですね。
シーズンの終わりのレストランのピザパーティでは、コーチが「お前はすぐに持ち場に戻れていた。リバウンドを頑張っていたから、リバウンド王だ。シュートも決まったよな」と目立ったシーンを取り上げて褒めてくれたんです。さすがアメリカ! と思ったものです(笑)。とにかく褒める国民性!

帰宅後も家の前で、まだ遊ぶ

そして、放課後遊んでも、習い事があっても、お隣の子やお向かいの子と、まだ遊んでいました(笑)。まー、よく遊ぶこと。日本の小学生が公園に遊びに行くように、家の前やその子たちのお家で遊んでいました。

お向かいのアメリカ人とお隣のアメリカ人兄弟と息子。バスケやスケボーなどで遊んでいました

お向かいのお父さんとボードゲームをしてもらったことも何度かあるようでした。お互いのプールに入りあったり、レゴで遊んだり、マインクラフトというゲームをやったり、お庭で枝をサバイバルナイフで整えたりもよくしていたようです(汗)。
こんなにアメリカ人と楽しく過ごしているのに、一時帰国では帰るときに(アメリカに)、毎回泣いていました。不思議なほど日本がずっと好きな子でした。本帰国が決まったときには「いえーい」と言っていました(笑)。馴染んでいたのに……あまりいないタイプかもしれません。

以上、振り返りますと、「放課後の遊び、習い事、家の前や友人宅での遊び」が英語を体得することに繋がったように思います。現地校で学ぶ時間以外に、たっぷりと子どもらしい生活をしていたのが、良かったのだと思います。なぜか日本のほうが終始好きでしたが(笑)。そして、受験のために受けた英検は、3年半の滞在で準一級となりました(小6にて)。
これから駐在で海外生活をするご家庭は、ぜひ最初の2年前後は「遊び中心で過ごすのが吉」とお伝えしたいです。もちろん、滞在期間や受験などのタイミングもあることと思います。でも「遊びは学びに繋がる」ということが分かっていれば、きっと海外での子育てが少しは気楽になるはずです。皆様を応援しています!