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【イギリス駐在】転校を考える in London

EdubalアンバサダーのKikoです。さて今年も、帰国生の行く末に現在進行系で寄り添っていきたいと思っています!

駐在が決まって帯同する家族、特に子どものいる家庭にとっての大きな決め事と言えば、住まいと学校ですよね。今回は2人の子ども達が渡英後2年弱でそれぞれ転校した件について綴ってみたいと思います。

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そろそろ慣れてくる、見えてくる生活

子ども達、英語も何もかも分からなかったことが1年が過ぎわかり始めてきます。学校生活や習い事のルーティーン、仲良しもできるし、何より言葉の意思疎通も、何を頑張っていくか課題も見えたり。私は私で、言語の上達は横に置いておいても(苦笑)、生活に関わる必要な事や余暇の使い方もそれなりに。

子ども達の学校は、夫の会社の渡英者が居住地域や帯同家族の子どもが通った過去のリストを参考にさせていただきました。公立でなくてもOKだったので、渡英前に事前に学校とコンタクトを取り決定することができました。子どもの学年や空き状況を元に、正直その学校がどんな学校?というよりは、過去に日本人を受け入れている実績のある学校、ということを安心材料に。

渡英2日目に速攻で制服合わせ!息子は時差で腕の中で爆睡中。笑
学校は4日後にスタートです!

転校を考えた理由〜あれれポイント〜

子ども達が通ったのはロンドンの中心にある共学の私立小学校でした。
住まいは後から決めたのに、その学校の基本的な仕組みをよく理解せず、一つ大きな落とし穴。

約15分の道のりをキックボード通学。私はもちろん走ってます、笑!


住まいも学校も夫の通勤にも便利な場所にあるのはいいけれど、校舎は学年によって変わる。2学年差の我が家はスタート時点から別校舎。共学の同じ学校に入れたはいいけどぉ〜!あれれポイント①

娘は息子の校舎から自分の校舎までスクールバスが出ていたので、3年間はバス移動でなんとかなる。ただ3年目以降は送迎の起点となる自宅から一番近い校舎からそれぞれ別々の校舎になる。つまり、朝の送りも集合時間が違う、当然お迎えも時間が違う上、学校帰りの習い事(塾含む)で不都合が生じる未来が明らかに。あれれポイント②

学校の授業のスタート時間前にESL(英語の特別授業)があったり合唱の練習もあったりで、そもそもスクールバスを利用せずに娘を直接送り届けること多々。とばっちりはそれに付き合わされて朝から行ったり来たり、公共バスに揺られる息子くん。
放課後のクラブ活動をとればスクールバスは利用できず、直接お迎えが必要なため、やっぱりスクールバスに乗る機会は少ない⁉あれれポイント③

男女それぞれ、やりたい事それぞれ、やらせたい事もそれぞれ。。。

送り迎え必須、子ども一人を家に残せないイギリス。娘を学校に送り届けるため、高熱を出した息子を慌てて友人からベビーカーを借りて(もう使わないかなと処分してしまってて)乗せて向かった朝も。
子どもを送り届けてホッとするも、ピックアップ後の分刻みのスケジュール。地下鉄に公共バスにとあっちにこっちに私も翻弄される毎日でした。(車を運転していたらもうちょっと違ったのかもしれませんが。)そうはいっても、交友関係が広まり深まることで、家の近いお友達が協力してくれたり、家族以外でサポートしてくれた存在には本当に感謝しています。

そして極めつけは、子ども自体の出入りの多い学校だったこと。だからこそ英語ゼロの我が子たちもすんなり受け入れてもらえたのでしょう。今思えばスチューデントビザを発行している学校だった、というのも大きい要素。他国へ行ってしまう子やアメリカンスクールのウェイティングが繰り上がり抜ける子。そして何故か女子が極端に少なかった。仲良くなってもいなくなり、そしてまた新しい子が入るサイクル。あれれポイント④

更に都心の学校なだけにグラウンドがなくスクールバスで移動して地域のプールやリージェントパークなどの公園に移動。登下校のみならず移動に時間を取られてる⁉(ロンドンの通学時間、学校の多い地域の交通事情はなかなか凄まじいです。)あれれポイント⑤

キックボードとスクールバスでの通学の日々

2年目が見えた時、もうちょっと地に足をつけて子ども達それぞれの環境を安定させてあげたいという思いが強くなった事、それぞれの放課後の予定を物理的に可能にする事、これが転校を真剣に決めた理由です。

実際のアクション

  • 学校探し⇒学校のオープンデーに行ってみる。私学は10月ごろから募集のため学校主催の説明会を行っているところが多いです。
    基本的に私の場合、最初の情報源は日本人の知人を当たったり、口コミなどがベース。でも転校を大きな転機と考えて、住んでいるエリアを変えたら?も想像し、もっと北のエリアやテムズ川の南の学校も見たりもしてみました。現地校だけでなくインターナショナル校も見てみました。

  • 学校に編入の問い合わせ⇒学校見学のアレンジや子どものテスターデー(半日体験)や試験の日程調整。娘はクラスに馴染めるかのお試しがあり、息子は英語と算数の簡単なテストと校長先生との簡単な面談がありました。

結局のところ、居住エリアの変更はせず(現状の友達との繋がりや生活の慣れも考えて)、学年による校舎の変更がない学校、娘と息子の性格なども考慮し、男女別学でそれぞれ別々の転校になりました。

編入は空きがあるか(あとは英語力の状況と適応力)なので時期は関係なし。ただ、転校と現在の学校を去ること決まったら一学期前に知らせるルールがあるので注意してください。さもないとまた学費が発生してしまいます。我が家は日本でいう一年の最終学期の3学期、現地の4月から転校しました。10月ごろから具体的に動き始め、学校側はスペースはあるので2学期(1月)から転校できると言われましたが、学費の都合上春からになりました。

親として考えすぎだった事

手続き等踏まなければならないプロセスは多々ありますが、私は学校を変えることに多少の不安がありました。転校が周知になってからの次の一学期間、先生やお友達との関係は大丈夫だろうか、と心配性な私は勝手にモヤモヤ。日本人的発想⁉笑
でも結局は問題なし!とにかく生徒の出入りに慣れている。これはどの学校でもよくあること。校長先生が変わることでの転校や、兄弟同じ学校にさせたい、イギリスの受験(7+、11+)のタイミングや、それ以外にも空きを狙っての編入も現地在住者でもよくあること。私立に入れていたけど、地元の公立が悪くないから転校、という例も。
ロンドンで小学校から私立に通学させている家庭は、そもそもブリティッシュは少数派。国際結婚だったり母国はイギリス以外の家庭が多いということも、このフットワークの軽さが物語っているのでないでしょうか。人は人、自分は自分、学校と家庭の在り方にも多様性と芯の強さを改めて感じました!いわゆるある一定の層の人でないとこういう暮らしはできないのでしょうが、でもどこでも生きていかれる強さの共通項として、生活の中に母語以外の英語が当たり前になっていることは一つかもしれません。

最後の日。サンキューを込めてプチギフトとカップケーキでお別れ。
皆んなもカードを書いてくれていて、とっても温かかったです❤

転校してみて

子どもの順応性は素晴らしい!娘Year3(日本の新小3)、息子Year1の3学期(新小1)、それぞれすぐに溶け込み楽しい女子校ライフと男子校ライフがスタートしました。

転校初日。意気揚々と通学!
ちなみに制服、学校からセカンドハンドの購入が可能。経済的にいきましょ〜

実はこの転校を機に、徒歩10分東に引越しました!通学通勤により便利になり、長屋の一階(+上下)の端で憧れの庭付き。
1年後には3度のロックダウンが待ち受けているなんて、この時は夢にも思いませんでしたが……。

あれれ、こんなはずじゃ…。下調べが足りてなかった点は反省ですが、ならば現状からエイヤッと思い切って行動してみることで見えてくる未来も!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。