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【アメリカ駐在】現地校に潜入! ボランティアをしよう~パート1

こんにちは、アンバサダーの葉子です。
海外駐在が決まり、まず頭に浮かぶのが「我が子は大丈夫かな?」という不安ではないでしょうか? アメリカの場合、日本人の子のほとんどが、平日は現地校にお世話になります。

現地の子どもたちの中でもちゃんとやっていけるかな? 泣いちゃわないかな? 友達はできるのかな? 勉強についていけるかな? などなど。キリがありません。

ですが、安心してください! 実は、親の私たちにできることは意外とたくさんあるんです。

渡米時、我が家の子どもたちは、息子が半年上げてキンダー、上の姉妹がそれぞれ半年下げて1stと5thという年齢でした。

今回は、心配性の私が、親として何ができるかと考えた結果、「現地校に潜入する」べく、さまざまなボランティアに参加した体験談をお伝えします。

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ボランティアに参加しよう

アメリカの現地校では、ボランティアの機会が数多くあります。実際に7年間で私自身が体験したものをリストアップすると、こんな感じ……

  • 図書の整理

  • ランチタイムボランティア

  • 靴のドネーションボランティア

  • フィールドデー(運動会)ボランティア

  • フィールドトリップ(遠足)付き添い

  • 学校の通年行事の責任者

  • ランニングチームのアシスタントコーチ

  • 算数クラブのコーチ

  • 欠席児童の家庭への電話連絡

  • ライティングの授業でのアシスタントペアレント(キンダー)

などなど……

我が家の子どもたちがお世話になったエレメンタリースクールは、最初こそ日本人家庭が少なかったものの、年々増えていき、キンダーで入学した末っ子が5thを終えて卒業する頃には、各学年3~10名近くの日本人生徒が在籍していたと記憶しています。

日本人の保護者は几帳面で丁寧な方が多く、学校側から「日本人の保護者にお願いしたい」と頼まれる活動も増えていきました(上のリストの最初の4つがそうです)。そうやって学校から頼まれるお手伝いは、英語が苦手でも大丈夫なものばかりなので、積極的に参加することをお勧めします!(理由は後半で)

パート1~英語が苦手でも大丈夫なボランティア

上に書いた中で、英語が苦手でも大丈夫だったのが、図書整理、ランチタイムボランティア、靴のドネーションボランティアとフィールドデー(運動会)ボランティアです。

図書整理は、週に何日か、日本人のママ2~3人で図書室へ行き、返却された本を元の棚に戻すというもの。かなり淡々とした作業ではありますが、どういった本が人気があるのか、あるいは、どの学年でどのレベルの本が読めるようになるのか、といったことがわかり、とても勉強になります。

続いて、ランチタイムボランティアですが、これは要するに見張り番のようなものです。教室で給食を食べる日本の学校とは違い、アメリカの学校では学年ごとにカフェテリアで持ってきた(あるいは、買った)ランチを食べます。各学年20分くらいだったでしょうか? そして食べ終わると、リセス(昼休み)のため外へ遊びに行きます(ランチとリセスの順番は学年によって異なる)。ボランティアは、喧嘩(意外とある)の仲裁、ヨーグルトスティックやクッキー、ゼリーの蓋を開けられなくて困っている子を助ける、冬でもリセスでは外遊びをするため、子どもたちの防寒着をチェックする(とくにキンダーではスノースーツやジャケットのジッパーをきちんと閉められない、耳当てや帽子をちゃんと被れていない、手袋をはめていない、ということが多い)……などが任されています。ランチタイムは担任の先生がいないので、こうした子どもの見守りはランチレディー(カフェテリアでの監視役)や私たちのようなボランティアの役目なのです。

靴のドネーションボランティアは、その名の通り、家庭で要らなくなった靴(そこそこボロボロでも履ければ良い)を回収し、集まった靴を何足かずつビニール袋に詰めます。他にも、1学年分の算数のワークブックをバラし、ページごとにまとめるなど、日本人の保護者で先生たちの雑務を引き受けることも多かったです。

最後は、フィールドデーボランティアについて書きたいと思います。フィールドデー(運動会)と書きましたが、いわゆる日本の運動会とは完全に別物です。フィールドデーでは、体育館の中や校庭にいくつものステーションが設置され、クラス単位で1つずつ順番に回っていきます。リンボーをするステーションもあれば、バウンスハウスもあるし、ボールを頭の上や股の下を通して列の後ろの子まで届けるゲームもあり、それぞれを20分くらい楽しんだら笛がなり、次のステーションへ移る……といった具合です。ボランティアは、各ステーションを2、3人で担当し、簡単なルール説明をしたり、ゲームの補助をします。ちなみに、担任の先生も一緒に回るので、「英語でルールの説明はちょっと……」という人でも問題はありません。

パート2で触れる予定のライティングの授業のアシスタントペアレントしていた頃、キンダーの息子が書いたもの


(英語が得意な人に挑戦してほしいボランティアはパート2で!)

ボランティアに参加する意義

日本の学校では、毎年春の懇談会が憂鬱だったという保護者も多いと思います。役員決め、委員決め、大変ですよね……。仕事もあるし、下の子も小さいのに、負担が大きいからどうしても逃げ腰になってしまう。それで、誰かやってくれないかな〜? なんて沈黙してみたり。それに、何といっても「やらされている感」がすごい! 仕方がないから、子供の在学中に1度は引き受けないといけない決まりだから……。渋々、引き受けるイメージがあります。

ところが、アメリカではボランティアもPTAも、ほとんどの人がやりたくてやっている印象で、日本とは雰囲気が全然異なります。在学中に1回はやらなければならないとか、1年を通して拘束される(PTAの役員は別ですが)といったことはなく、イベントなど、その都度募集がかかるものが多く、参加しやすいのも理由の1つかもしれません。

ですが、私が日本人だからこそボランティアをお勧めする理由は別にあります。まず、学校のことが良くわかるようになります。どういう先生がいて、1日の流れがどんな感じで、我が子にはどんなお友達がいて、どのような授業があっているのか。どんなイベントがあり、どういう内容なのか。子どもが毎日していることを親が自分の肌で感じるのは、とても大切なことだと思います。小さい子なら、学校でお母さんの顔を見ると安心するでしょうし、先生たちに○○ちゃん/くんの親として認識してもらえることで、学校と家庭とのコミュニケーションもスムーズになります。

そして何よりも、外国人である我が子を受け入れ、サポートしてくれる現地校に少しでも恩返しができるなら、と私は思っていました。英語がまったく喋れない子供がクラスに馴染めるよう、少しでも授業内容がわかるよう、工夫を凝らしてくれる素晴らしい先生たちに恵まれたということもあったのだと思いますが、学校側がそうしてくれたのもまた、こちらから積極的に学校に関わった結果というふうにも思うのです。

つらつらと書いていたら長くなってしまったので、図らずも2つのパートに分けることにしました。次回のパート2では、英語が得意な人にチャレンジしてほしいボランティアについて書きたいと思います。長々と、お付き合いありがとうございました!