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2024年島根県立高校入試


2024年島根県立高校入試の変更点と入試の仕組みについてお伝えしていきます。

2024年の入試変更点

上部にあるPDFの表の網掛け部分が昨年との変化を表しています。
今年は2つのポイントがあります。

松江工業高校が6学科から5学科に改編し、それに伴い、入学定員が全体でー40に
※電気科と電子科を統合して【電気電子工学科】に、情報技術科を【情報クリエイター学科】に改編
②スポーツ特別推薦の指定競技が増加

松江工業高校はここ数年、高校全体での倍率が1倍を切ることが多く、学科を複数志願すればどこかの学科には入ることができる状況にありました。
今回の改編で1学科が減ったことにより、昨年よりも40名の定員が少なくなったと言えます。これは中学校の中で中間層から下位層の入試での競争が生じてくることが予想されます。

その他は大きな変更はなく、例年通りの入試になるでしょう。

入試の仕組み


島根県の高校入試は大きく分けて推薦選抜一般選抜の2種類。
※現在の中2生が受験する2025年入試からは変更があります!

松江市普通科は以前は校区制がありましたが、撤廃され、松江市の高校であれば皆、同じ条件で選抜されることになっています。
ただし松江北高校・松江東高校・松江南高校・出雲高校は市外から受験をする場合の定員の制限はあるため注意は必要です。(出雲高校は定員の5%、他は10%)

推薦選抜

【出願】1月10日〜1月15日12:00まで 持ち込みか郵送
    ※出願は1校1学科のみ
【入学検査日】1月中旬の各高校指定日
【合格内定通知日】1月25日

【定員】各高校で設定されており、普通科よりも商業科・工業科などの実業系の方が割合は高くなります。

【選考方法】調査書と面接はどこの高校もあり、実技や作文・小論文が課される高校もあります。調査書は1年・2年・3年2学期まで、各学年各教科の5段階評価の数値が必要です。推薦選抜についてはどう点数化するかなどの細かな計算方法などは公表されておらず、各高校の学校長に委ねられています。

一般選抜

【出願】1月29日〜2月1日12:00まで 持ち込みか郵送
※出願は1校のみ
(注:以前あった複数の高校を志望できる制度は廃止されています)
※同一高校内の学科併願は可能(例:松江北高理数科を第一志望、普通科を第二志望)

【志願変更受付期間】希望者のみ、別の高校への志願変更可能    出願先に2月7日〜2月9日17:00まで
【再出願】志願変更先に2月13日〜2月14日17:00まで 持ち込みか簡易書留速達
【入学検査日】3月5日・6日
【実施教科・時間・配点】
  国語 9:20-10:10
  数学 10:30-11:20
  社会 11:40-12:30
  英語 13:20-14:10
  理科 14:30-15:20
  各50点満点
【合格発表日】3月14日

【定員】各高校から発表されている定員より推薦選抜の内定者を引いた人数が一般選抜の定員となります。

【選考方法】各高校の求める生徒像及び選抜において重視する点を踏まえ,各学科の入学定員の80%(受検者が入学定員に満たない場合は受検者の80%)を基準として,第1志望者の中から優先的に選抜し,残りについては,第1志望者,第2志望者等の区別なく選抜されます。

合否判定方法としては、内申点が定員の上位80%・学力検査の点数が定員の上位80%に共にあれば基本的には合格となります。残りの枠は各高校ごとに定められた内申点と学力検査の比率に応じ、合計点を算出し、上位から合格者を決めていく形です。この内申点は中1・中2・中3の2学期までの学習の記録の評点を指し、中3の成績のみ2倍します。

【誤解するケース】よく北高の一般入試の配点は内申:入試=40:60だから入試の得点重視という方たちがいますが、それは半分あっていて半分間違っています。上記に記載した通り、内申点が上位80%に入っていないと、残り少ない枠で選抜されることになり、本番一発勝負という苦しい入試になります

気にすべきは入学後の高校内での位置

島根県の高校入試は理数科や実業系の一部を除いては倍率が低く、基本的に合格をするため、学力レベルをどの位置まで引き上げてから、高校生活を送るのかを意識した方が良いです

例えば松江北高普通科に合格した生徒の偏差値分布(内部データ)を見ると、45〜64となっています。この学力の幅がある中で、同じ授業を受けることを考えると偏差値45の生徒の3年間は相当きついものがあります。

ではどの程度の基準があればいいかというものを添付の「2024島根県立高校入試基本データ」内にて偏差値を記載してあります。全国で実施している模試の偏差値となります。

不安なことや疑問点がございましたら、ぜひご相談ください。

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