頭脳会議

昨日はEduArt公立小学校での初プロジェクトに向けて、ガーナ人2人と初顔合わせをしました。実音子の家でBBQがてら話をしたのですが、実音子の家には大きくて素敵なバルコニーがあり、自然を感じながら話が出来て素晴らしかった!
ガーナ人の二人は横浜国立大学に公費留学していて、2年間日本に滞在予定だそう。その中で縁あってこのプロジェクトに参加してくれることになりました。ガーナとの格差にフォーカスするのではなくて、ガーナという遠い国と自分たちは繋がっていて、人として等しく平等であること。同じように感じ、考えるんだということを感じ取ってくれるSDGsプロジェクトになればいいなと話し合った頭脳会議でした。

17個ある項目の中から1つを選択してもらい、そこからプレゼンをしてもらう予定なのですが。項目の中からどれを選ぶかは実は問題ではなく(もちろん難しいのだけど)、どうやって子供のところに落とし込むか、彼らに共感を持たせることができるか、それが一番難しいと感じています。どの内容を選び、どんなプレゼンにするかは現在二人が持ち帰り検討中、週明けに原案を提出してもらうことになりました。

夕方からりささんも合流して日程や細かい流れを打ちあわせ。子供たちに届けたい学習体験と機会、メッセージの大切なところが見えてきた時間でした。(これはりささんが送ってくれたメッセージから拝借。素敵すぎて使わずにはいられなかった)

ぼんやりと実音子の頭の中にあるイメージを、りささんがより詳細まで落とし込むアイデアや質問でもっと作りこんでいく頭脳会議でした。私は学ぶばかりでチコチコ書いたり聞いたり考えたり。終わった時には脳みそが沸騰していて、COTEN RADIOで樋口さんが言っていた脳みそが沸騰してるとはこのことだと納得。

帰宅後夫と今日の出来事を話していた時に、日本語教師って一人の作業だったんだなあと思いました。

余談ですが、夫は私の脳みそを整理するのに一役も二役も買ってくれていて、以前は腹立つことやイライラすることでぞんざいな扱いをしていたのだけど(ひどい)、でも日本語教師としてまた働き始めて、かつこのプロジェクトを始動するにあたって私の参謀として頼りにしています。
時にネガティブになったり自信がなかったり、人と自分を比べて落ち込んでしまったり。答えがわからなくて悶々としている時は夫に話すようにしています。私の良いところも悪いところもやっぱり一番よく知っていて、そしてやりたいことへの共感を応援を一番してくれる人だなあととても思うようになりました。彼自身が母国ではない国で長く生活していて、かつ母国語ではない多言語を複数学んだ経験があり。そこから出てくる言葉には重みも説得力もあって、尊敬しています。

さて、日本語教師は一人の作業だった話に戻ります。
生徒はそこにいるし、相手はもちろんいるのだけど、でもそれを作り上げていく過程はいつも一人です。授業は教師一人で作り上げるものじゃなく生徒あってのものなのだけど、でも作りこんでいく過程を「あーでもない」「こーでもない」と誰かと作りこむことはしないなあと。昨日頭脳会議をしての脳みその沸騰加減を振り返った時に、だから疲れたんだなあと思いました。
でもって参謀(夫)に、「だから今マユちゃんは学習中なんだよ、ひよこなの。」と言われ深く納得。「ある意味実音子もひよこで、そこに経験豊富なりささんがいて、学習してるの。だからいっぱい吸収させてもらえばいいんだよ。わからなかったり知らないこといっぱいあって当然でしょ。」と言われて、「あーこれ私が自分の生徒に言ってることやーん。」「そうそう。」泣き笑い、みたいな夜でした。

できなくてくやしいと泣いてしまう生徒がいたんです。でもそれはもっとできるようになりたいと思う気持ちがあるからなんですよね。

前回YYJ(ゆるくてやさしい日本語のなかまたち)のセミナーで登壇されていた藤村朋子さんがおっしゃっていた言葉。嗚呼まさか自分に返ってくるとは!!!
誰かと作り上げる過程は大変だし苦しいけれど、ハッとする気づきやワクワクする仕掛けが3倍になって、終わった時きっともっと楽しいはず!!!そして次の企画も早く考えたいなと感じた憲法記念日でした。

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