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【本】文豪大集合。谷崎、川端、芥川、誰が年上か知ってますか?

自分で本屋で本を選ぶようになったときには、すでに日本の文豪の作品は、常用漢字で記述され、綺麗に文庫本になって一列に並んでいました。

だから、三島由紀夫や安部公房が比較的新しい…安部公房に至っては私が生まれた時に生きていると知った時は、結構びっくりしたものです。

だって、物語の舞台はいくらでも昔にできるし、それぞれの作品は、それぞれ瑞々しく、新しい感性で切り取られていて、古さを感じさせないですから、ある意味では、作品の年代というのは無法地帯なわけです。

そう言う中にあって、菊池寛を中心としてみた時の、それぞれの文豪の個性や与え合う影響が垣間見えた本作は面白かったです。

それぞれのキャラクター描写も見事でしたが、やはり強烈揃いの中にあって、直木賞の直木氏は飛び抜けて印象的でした。それに、菊池寛氏の懐の深さか、作者の度量か、それぞれのキャラクターのよきも悪しきもまるまま受け止めるような書き振りも個人的に好きでした。

これもまた長女におすすめしてあげよう^^

よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!